2008年01月13日

新成人おめでとう!

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 和歌山市をはじめ県内の各地で13日成人式が行われました。新成人の皆さんほんとうにおめでとうございます。
 和歌山放送では、お祝いの言葉や「誕生から二十歳まで」(1987=昭和62年から2007年までのニュースや出来事のたダイジェスト)などをまとめて「二十歳の手帖」を毎年発行、和歌山市内の成人式会場でお配りしています。
 私も、お祝いの言葉を書かされるのですが、自分の二十歳を振り返っても壁にぶち当たって苦しいことばかりしか思い返せません。
 楽しくて仕方ないのもこの時期かもしれませんが、晴れやかな式典がまぶしいと感じるほど悩んでいる成人もいるはずと思い、あえて「悩んでもがくのは若者の特権」とメッセージを贈りました。

悩んでもがくのは若者の特権
 成人式を迎えられた皆さん、おめでとうございます。
毎年成人式のころになると、とても「めでたい」とは程遠い気分だった自分の20歳のころを振り返ってしまいます。
 私の学生時代は、大学紛争が吹き荒れ、デモにも参加するもののアジテーター、セクト主義についていけず疎外感、ニヒリズムに陥っていました。
「ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい」。仏の作家ポール・ニザン著「アデン アラビア」の書き出しの言葉にどんなに救われたことでしょう。また、悩み抜いてリュックを背負ってアジア各国、インド、中近東、欧州と放浪した旅。成人式は貨客船の中で迎えました。その体験で「何のために生きるのか」の答えを得たわけではありません。しかし、その旅でたくさんのことを学び、自分から逃げない、自分の居場所、仕事を見つけてその中で生き方を探し求めていくしかないという結論にたどりついた気がします。
不器用な生き方で、後輩の参考になるものではありませんが、壁にぶちあたり目指すべきものが見えずもがいている若者に対して、ついエールを送りたくなります。
時間をもてあまし悩んでもがくのは若者の特権。あせる必要もないし恥じることもない。ただ、そんな時こそ夢を忘れず友人といい本との出会いを大事にしてほしい、と。
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posted by wbs at 22:31| Comment(0) | 和歌山元気印