
和歌山放送開局50周年特別企画「第78回和歌山放送情報懇談会」−慶応義塾大学教授竹中平蔵氏講演と同級生・恩師鼎談ーが23日午後、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれました。竹中氏は、小泉政権のもとで民間から金融担当や郵政民営化担当大臣などに抜擢され、構造改革の知恵袋であり牽引役を果たした稀有の人物。公職を離れた今でも論客として知られ、政治が混迷を深めれば深めるほどその言動は注目を集めています。
「2009年日本経済の展望と和歌山への期待」と題した講演では、キーワードとして「ティッピングポイント(TP、臨界点、沸騰点)」という言葉をあげながら、「米国発の経済危機などやがておこるであろう、と恐れていた厳しい現象がいよいよ現実のものになっている。ピンチはチャンスでもあり、どうせ変らざるを得ないなら、一気に根こそぎ変えよう。中途半端だともっとピンチになる」と、“竹中節”で改革の必要性を訴え、約150人の聴衆は熱心に聞き入っていました。続きを読む