2008年02月24日

「通信と放送の融合」のこれから

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 デジタル化、ブロードバンドにケータイの普及…など、飛躍的進歩した技術により、放送と通信の世界はいま、ビッグバンともいえる激変期にあります。どんなメデイアや業界・企業が次代の覇者になるのか、誰も読めないのが現実ではないかと思います。先月23日出版されたばかりの『「通信と放送の融合」のこれから』(コンテンツ本位の時代を迎えて法制度が変わるー中村伊知哉著、翔泳社2310円 )は、そんな激変する世界の問題点、課題を鳥瞰できる本として興味深く読みました。
 慶応大学教授の著者中村伊知哉さんは、元は郵政省でマルチメディア政策やインターネット政策を担当、現在は総務省が成立を目指す「情報通信法」の研究会の中心メンバーでもあり、この道の第一人者のひとり。
 MITメディアラボ客員教授の経験もあり、専門の「コンテンツ政策」がどんなものか、地上波の完全デジタル化(2011年)を前に、2010年国会通過を目指す「情報通信法」とはどんなものか、コンテンツの重要性などが分かりやすく解説されている。
 特に私が面白いと思ったのは、「アナログの千年からデジタルの千年にさしかかると言う。われわれは、千年に一度の大きな文明の結節点に立っていると言う」と書いているように「新しい千年紀を迎えている」というその時代認識だ。
 また「慶応メディアデザインの挑戦」では、「生産革命、流通革命に次いで、創造革命がやってくる」と指摘、不足している創造的な人材の育成の必要性を説いている。
 最近世界的に注目を集めるアニメやマンガ、ゲームなど日本のポップカルチャーの現状や産業として生かすために必要な取り組みにも詳しく、「ソフトパワー」としてのポップカルチャーの重要性、政府が国家目標として定めた「知的財産立国」もよく理解できる。

posted by wbs at 17:29| Comment(0) | 言葉と本の宝箱
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