2008年03月24日

和歌山日米協会総会

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(佐谷勉会長)

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(村田晃嗣・同志社大学法学部教授の記念講演)

 和歌山日米協会(佐谷勉会長)の第2回総会が24日、和歌山東急インで開かれました。昨年発足した当初から発起人としてかかわったことから、私も役員(常務理事)のひとりとして参加してきました。
昨年に引き続き記念講演は、テレビなどでおなじみの国際政治学者の村田晃嗣・同志社大法学部教授で、テーマは「日米関係から見た米国大統領選」。今最も関心のあるテーマということもありますが、アメリカ外交、安全保障政策の第一人者の大統領選の分析、解説は分かりやすく、知的な魅力に富んだものでした。 今回の大統領選は、共和党はマケイン候補(来年72歳)に対して、民主党はヒラリー候補とオバマ候補が大接戦を演じて8月の党大会まで決まらない状況が続いています。
 3人のいずれが大統領に選ばれても、「女性で初」(ヒラリー候補)、「黒人で初」(オバマ候補)、「72歳という高齢者で初」(マケイン候補、これまでの最高齢はレーーガン大統領の就任時69歳)と、初づくしであること。
 またオバマ候補は、父親がケニア人で宗教はイスラムで、母親は、スウェーデン系の白人でクリスチャンでハワイで生まれたが、両親が離婚、母親がインドネシア人と結婚したためインドネシアで一時育ったなど、米国の多様性実現、多様な社会の見本のような存在であること、またケネディ大統領が大統領に就任した年に生まれた47歳で、演説のうまさや魅力がケネディ大統領をほうふつとさせること、などアメリカ通ならではエピソードが。
 過去40年の民主党候補の争いでは、ワインドリンカー(高学歴高所得)に支持される候補より、ビールドリンカー(低学歴低所得)に支持される候補が勝ってきたが、今回は泥沼化したイラク戦争などで変化を求める流れがあり、ワインドリンカーが支持するオバマ候補が、ビールドリンカー支持のヒラリー候補を打ち負かすような勢いにある、など、多様複雑な米国の分析は興味深く、今後大統領選を見ていく上で非常に参考になる話にあふれていました。
 また高校時代に福岡でホームスティーするなど日本生活通算十数年というカミングス領事(政治経済担当)の日本語は日本人以上に堪能で、総会後の会食も、知的な刺激にあふれた貴重な時間を過ごすことが出来ました。
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(大阪・神戸米国総領事館のフィリップ・カミングス領事のあいさつ)
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(名誉顧問の仁坂吉伸知事のあいさつ)
posted by wbs at 22:55| Comment(0) | 和歌山の文化イベント
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