2008年05月21日

紀三井寺で大千手十一面観音像の落慶法要

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 寄木造りの立像としては日本最大の「大千手十一面観音菩薩像(だいせんじゅじゅういちめんかんのんぼさつぞう)」と仏像を収める仏殿が紀三井寺で完成し、21日営まれた落慶法要に参列しました。
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 金色に燦然と輝く「大千手十一面観音菩薩像」は、見事な出来栄えで思わず手を合わせてしまいます。
 紀三井寺の前田孝道・貫主の「この世の迷妄に観音様の妙智力で光を与えよう。心の灯台にしよう」という思いが実ったもので、仏殿の起工式からでも8年、仏殿建立奉賛会(会長は島正博・島精機製作所社長)や京都の仏師・松本明慶さんなど多くの人の協力でようやく完成したものです。
 数百年に一度あるかどうかの歴史的な落慶法要、五月晴れの中、西国三十三か所霊場の各寺院から集まった僧侶ら読経が荘厳に響き、仏殿からは途中色彩鮮やかな散華(さんげ)が花のように舞うなど夢のような時間でした。
 ありがとうございました。


□和歌山放送ニュース再録

◎紀三井寺で大千手十一面観音像の落慶法要
 
 西国三十三か所霊場の二番札所・紀三井寺に、寄木造りの立像
としては日本最大の「大千手十一面観音菩薩像(だいせんじゅ
じゅういちめんかんのんぼさつぞう)」と仏像を収める仏殿が
完成し、きょう(21日)午前、落慶法要が営まれました。
 完成した「大千手十一面観音菩薩像」は、京都の仏師・松本明
慶(まつもと・みょうけい)氏が2002年12月から制作し、総漆金箔加工が施された高さ12メートル・重さ30トンの立像で、寄木造りの立像としては国内で最も大きなものとなります。
 入仏落慶法要は、きょう(21日)午前10時から営まれまし
た。はじめに、上半身を覆っていた五色の幕が取り払われ、金色に輝く観音菩薩像が姿を現しました。
そして、紀三井寺の前田孝道(まえだ・こうどう)貫主をはじ、西国三十三か所霊場の各寺院から集まった僧侶らが読経し、観音菩薩像に魂を入れました。
 法要の最中には、色とりどりの散華(さんげ)がまかれ、仏殿
は荘厳な雰囲気に包まれました。
 またきょう(21日)は落慶法要に合わせて、国の重要文化財
に指定されている「楼門」「鐘楼」「多宝塔」改修の竣工儀式、本堂の本尊「十一面観音像」と秘仏「千手観音像」のご開帳も行われ、紀三井寺の境内は大勢の観光客や参拝者で賑わっていました。
(2008年05月21日13:16 報道部)
posted by wbs at 18:56| Comment(0) | ディスカバーワカヤマ
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