2008年06月07日

出前繁昌亭

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関西では60年ぶりに復活した落語専門の定席、大阪の天満天神繁昌亭が、和歌山城を背景に屋外で落語を行う「出前寄席」が7日夕、二の丸庭園(大奥跡庭園)で行われました。心配された雨も何とかもち、和歌山出身の落語家らが、ライトアップされた天守閣を背に熱演、約300人のお客さんも珍しい野外のナイト寄席を楽しみました。

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 和歌山城築城420年などを記念して2005年からスタートした城フェスタ事業の一環。今年のフェスタは戦争で消失した天守閣が市民らの手で再建されてちょうど50周年に当たることからさまざまなイベントが企画されています。
 今回の出前寄席は、予約が取れないほどの人気となっている天満天神繁昌亭の席亭に、和歌山放送の前ディレクター、恩田雅和氏が就任している縁などで実現したもので、桂福矢、桂枝曾丸、桂文福と和歌山出身の落語家と、テレビタレントとしても有名な桂きん枝の4人。
 「長年落語をやっているが、こんな夜の夜間の落語は初めて。雨が降ったら高い着物が台無し」と、きん枝さんが笑わせていましたが、野外の寄席は極めて異例。
 途中トンビや野鳥が高座の上を舞い、蚊や雨を心配しながら、枝曾丸さんは和歌山弁落語で、また文福さんは得意の相撲甚句などを織り交ぜながら観客を笑わせていました。
 雨さえなければ、お城は最高のステージで、風を感じながらのぜいたくな出前寄席を満喫しました。


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posted by wbs at 00:59| Comment(0) | 和歌山城物語
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