2008年09月17日

稲盛和夫さん講演

2008-09-17 <img src=avu(2).jpg" />  

 敬愛する京セラの名誉会長でKDDI最高顧問の稲盛和夫さんが17日、和歌山市の県民文化会館で「人は何のために生きるのか」と題した講演を行い、私も感動しながら拝聴しました。
  稲盛さんの経営哲学、人生哲学は、私の指標となっており、これまで何度も著作を拝読し、毎日新聞社の大阪学芸部長をしていた縁で、毎年秋に京都で行われる京都賞の授賞式、レセプションにお招きいただいてますが、お話を直にじっくり聴かせていただいたのは初めてです。
 第二電電を起こす際、自らに問うたという「動機善なりや、私心なかりしか」という言葉。さらには中国明時代の袁了凡(えんりょうぼん)という人が書いた「陰隲録(いんしつろく)」の運命と因果応報の法則のエピソードに触れながら、「人には運命があり、その運命の作用によって、ラッキーに恵まれる人もあれば、苦労に満ちた人生を歩く人もあります。しかし、その運命は、心の持ちようで変えていくことができるのです」「善いことを思い、善いことをすれば、善い結果が生まれるという、たたそれだけのことなのです」
 その言葉のひとつひとつが重く心に沁みていきました。
 「善き行いと善き行いが運命を変える」に加えて「人生の目的は魂を磨くこと」というその哲学は、経営者として成功した稲盛さんの言葉だけにズシンと響くのです。
 また、儲けや成功のために偽装や不正、うそが蔓延している時代だけにその哲学はさらに輝いてみえます。
 この日の講演は、稲盛和夫氏の人生哲学や経営学を学ぼうとする県内のオーナー経営者らで作る「盛和塾和歌山」がはじめて開きました。県内はもちろん県外からも“稲盛フアン”が訪れ、大ホールは200人余で満員という人気でした。
posted by wbs at 23:59| Comment(0) | 和歌山の文化イベント
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