「ちゅーとはんぱやな!」でおなじみの元漫才師「ちゃらんぽらん」の大西幸神さんこと大西太陽画伯の個展が16日から和歌山市の和歌山東急インで開幕、正午からのオープニングセレモニーに参加してきました。
個展は「太陽への道」と題し、式典は、画伯を応援する知人友人らで作る「太陽のような和歌山を目指す有志一同の会」(大西勝代表)主催。
大西さんは、今年2月に漫才師を引退し、子どものころからの夢だった画家を目指して第2の人生をスタートさせましたが、思うように描けないまさに漫才師時代のツッコミ通りの「中ー途半端な」生活を送っていました。
そんな大西さんの生活の大きな転機になったのが、和歌山との出会いでした。
今年7月、知人の誘いで和歌山を訪れ、彼が6年前に訪ねて酒を飲んで描いた太陽の絵が今も残っているバー「月とクローバー」(和歌山市の築地浜通り)で私が飲んでいると、知人に連れられて大西さんが入ってきました。店のオーナーも変り、絵を描いた当時のことも本人は忘れているほどでしたが、漫才師時代のこと、画家を目指していることなど話は盛り上がり、「それやったらラジオで話してよ」と翌日、「むつろうの午後はなるほどっ」に生出演してもらいました。
ラジオでは、さすがそこはしゃべくりのプロ、小林睦郎さんと話すうちに、話は盛り上がり創作のエネルギーが湧き出てくるのが聞いていてわかるほどでした。
その後は、画家岡本太郎さんの「芸術は爆発だ!」ではありませんが、彼は取り付かれたように創作のエネルギーが全身にあふれ、知人のサポートを受けながら和歌山城、那智の滝、紀三井寺の千手観音、加太…と和歌山を駆け巡り、温泉で癒され大作を一気呵成に描いていきました。
那智の滝は、和歌や放送の会議室で描き上げ、その模様は同じ番組でレポートし、直後に出演してもらいましたが、それはみていて怖いくらいすごいパワー、エネルギーでした。
彼は和歌山と出会ったことで、もうすでに「中途半端な」かっての彼ではなく、大西太陽画伯という貫禄さえ感じさせるパワフルな存在に生まれ変わっていきました。
熊野古道というのは、古来癒しの場、蘇りの場とされてきましたが、大西さんを見ているとまさにそれでした。
和歌山や熊野の自然、そして彼をサポートする心優しき人々が、漫才師と画家という2つの道に迷っていた彼を癒し、画家として再出発するよう蘇らせたのではないかと思えるほどでした。それはまさに感動的なドラマを見ているような3ヶ月でした。
オープニング式典は、応援団長の大西勝代表、来賓として金崎健太郎和歌山副市長、後援者代表として堀江英行キリンビール和歌山統括支社長と私が参加、あいさつしてテープカットしました。
太陽画伯はあいさつで、太陽とともに人類に欠かせない「水」そして和歌山の白浜や竜神など「温泉」をテーマに、いまわれわれが失いかけている命の源の大事さを訴えていくことを誓っていました。そして「絵で芸術で空海を超えたい」と大胆な発言も!
大西画伯が、この和歌山の地から、全国に、そして世界に飛び立っていくことを心から祈っています。
個展は21日まで。
また毎日新聞が和歌山城砂の丸で19日に開く「毎日ウィークイン和歌山」では、大西画伯の絵画パフォーマンスや同じ和歌山から全国に飛び立とうとしているシンガーソングライターRYOEIのライブもあります。この砂の丸には、和歌山放送もブースを設けます。ぜひ遊びにいらして下さい。
□和歌山放送ニュース再録
◎元「ちゃらんぽらん」の大西太陽さんの個展始まる
人気漫才コンビ「ちゃらんぽらん」で活躍した大西幸神(こうじん)さん、こと、画家、太陽さんの個展が今日(十六日)、和歌山市南汀丁の和歌山東急インの一階で始まりました。
明るいエネルギーを感じさせる太陽の絵を中心に、那智の滝、和歌山城、紀三井寺の千手観音などを描いた作品三十四点が展示され、即売も行っています。来週火曜日の二十一日までの午前十時から午後五時までで、入場は無料です。
太陽さんは今年二月にコンビを解散し、画家として再出発しました。アクリル絵の具を指で盛り上げるように描く、ダイナミックな画風が特色です。オープニングの式典で、太陽さんは「和歌山には温かい人情、素晴らしい温泉があります。和歌山での出会いが僕にエネルギーをくれました。和歌山の良さを世界に発信したいと思います」と意気込みを語っていました。
また、十九日・日曜日には、和歌山放送も参加して和歌山城・砂の丸広場で開かれるイベント「毎日ウィーク・イン・和歌山」で、正午から午後一時までの予定で、 絵画の実演も行います。
(2008年10月16日15:37 報道部)