2008年10月25日

人間国宝井上萬二さん

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 現代陶芸界で、白磁の第一人者として知られる人間国宝(重要無形文化財保持者)の井上萬二さん(79)が、24日から和歌山近鉄百貨店5回画廊で作陶展を開催されることになり、21日光栄にも本社を来訪されました。l.JPG

 作家や画家など一流の芸術家は、その若さ、みずみずしい感性に驚かされることが多いのですが、井上さんにまさにそうです。お会いして元気をもらったような気がします。
 佐賀県有田町で生家は窯元でしたが、15歳で海軍予科練に入り航空隊で死を覚悟したという体験をお持ちで、かくしゃくとした姿勢で野武士のようなムードが漂う魅力的なひとです。
 戦後は、米国ペンシルバニア州立大学で有田焼の講師として渡米されるなど、国際的に活躍されており、作陶展では、井上さんが独自で創造されてきた白磁の美が迫ってきます。
 毎年銀座・和光で作陶展は開いていますが、和歌山では平成8年、14年以来6年ぶり3回目だそうです。29日までです。お見逃しなきように。
 
 

□和歌山放送ニュース再録

◎第3回井上萬二作陶展 和歌山近鉄百貨店で始まる
 人間国宝の井上萬二(いのうえ・まんじ)さんの作品展が、きょう(24日)から、和歌山近鉄百貨店で始まりました。
 井上さんは、佐賀県有田町出身で、白磁(はくじ)の第一人者としてその名をはせ、平成7年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
 会場では、干し柿や夕顔などを描いた白色や薄緑色のなめらかなつぼや皿などがおよそ60点ならんでおり、作品を購入することもできます。和歌山市の女性は「すばらしいです。井上先生の作品を楽しみに来ました。」 と話しました。
 「第3回 井上萬二(いのうえ・まんじ)作陶展」は、和歌山近鉄百貨店5階の画廊で、きょう(24日)から29日まで開かれています。また、25日と26日の午後2時から、「ギャラリートーク」が行われ、井上萬二(いのうえ・まんじ)さんの、作品を作るにあたっての想いなどが語られるということです。
(2008年10月24日 報道部)
posted by wbs at 18:00| Comment(0) | 和歌山の文化イベント
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