2008年11月04日

コスモス国際賞授賞式で、感動の熊野古道

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(今井敬・同協会会長から賞状、賞金目録などが贈呈される
ファン・グェン・ホン博士=左)

2008年花の万博「コスモス国際賞」の授賞式が11月4日、大阪市のいずみホールで行われました。今年の受賞者には、アジアにおけるマングローブ研究の第一人者で、マングローブ林の再生・保全に大きな成果を上げたハノイ教育大名誉教授のファン・グェン・ホン博士(73)が選ばれました。授賞式も素晴らしいのですが、毎年楽しみなのが祝賀演奏。今年は、ドラマのテーマ曲など作曲と華麗なピアノ演奏でも知られる加古隆さんが、「熊野古道」全4楽章を演奏してくれる幸運に恵まれました。
 「コスモス国際賞」は、国際花と緑の博覧会記念協会(大阪市)が、自然と人間の共生に貢献した研究者に毎年贈っているもので今年で16回目。
 ファン博士は、ベトナム戦争によって消滅したカンザー地区のマングローブ林を再生するなど、50年以上にわたって地道に取り組んだマングローブの研究と、森林とその生態系復元の活動が評価されたものだそうです。
 ファン博士は受賞のあいさつで、「副賞賞金(4000万円)のおかげで、マングロープの研究に携わる学生や科学者のための奨学基金設立の夢が実現する」と喜びと感謝の言葉を述べられていました。
 祝賀演奏は、作曲家でピアニストの加古隆さんと、この授賞式のために結成した約20人のオリジナルアンサンブル「コスモスアンサンブル2008」という豪華版。
 加古さんは、ジャズ・クラシック・現代音楽の要素を融合させた独自の境地を拓き、ピアニストとしては、繊細かつ壮大なメロディーと、その透明な美しさから、「ピアノの画家」ともよばれるほどの人気アーチィスト。
 トレードマークの黒い帽子とすべて暗譜でテレビ番組のテーマ曲など数曲を演奏して聴衆を魅了、最後には、「熊野古道」全4楽章が演奏され、会場は荘厳な空気と感動に包まれました。
 この「熊野古道」は、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されたのを記念して、三重県から委嘱されて生まれた大作だそうです。私は初めて聞きましたが、熊野の奥深い山々や川や海の自然が迫ってくるような壮大な作品です。
感動をありがとうございました。
posted by wbs at 21:01| Comment(0) | あちこちの話
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