
日曜日午後久しぶりにゆったりとラジオを聞きながら過ごしました。午後2時からの「ホエール和代のワンダフルわーるど」には、ゲストに一柳良雄氏と和代さんの夫の島正博島精機製作所社長のお二人が出演。島さん夫妻と高級官僚の職を投げ打ち自ら企業も立ち上げ、ベンチャー企業をコンサルタントやファンドなどで応援している一柳さんの会話は、丁々発止、内容の濃いものでした。

(島社長夫妻=左と、右は一柳良雄氏=手前と小林睦朗さん)

島精機製作所や大阪・東大阪などで世界的に知られる優秀なベンチャー企業、中小企業の強さについて、一柳さんは「中小のベンチャー企業には、大企業にはない3つの強みがある。ひとつは、スピード。大企業では新しいことをするのに2カ月はかかるが、中小では2日でできる。大企業では、土日が休みだが、ベンチャーでは土日も働いている。ハングリー精神があり3倍働いている。3つ目は、大企業では失敗を恐れてほどほどということになるが、ベンチャーではだめ元というハングリー精神がある」など発言、それを実践してこられた島社長が相槌をうつなど胸にズシンと響く言葉ばかりでした。ベンチャー企業にとって「人間力」「自分磨き」という言葉も印象に残りました。
一柳さんは、1946年大阪生まれ、東大教養学科を卒業後通産省に入った高級官僚で、近畿通産局長機械情報産業局次長、総務審議官などを歴任しましたが、98年に退官。「ゼロからの出発」で民間のボランティア団体「ベンチャーコミュティー」を大阪に設立、2000年からは株式会社「一柳アソシエイツ」の代表取締役社長を勤めています。私もぜひ一度お会いしたい人でした。
経済産業省出身の仁坂知事の6年先輩でもあり、田中角栄通産大臣時代に秘書をした経験談も貴重な話でした。
我田引水、手前味噌の話で恐縮ですが、「地域密着」から「市民参加」型の番組つくりを目指す和歌山放送の番組は最近聞き逃すともったいない、と思える内容の濃いものがほんとに増えています。
平日朝の「つれもて」シリーズ、午後の「むつろうの午後はなるほどっ」などもタイムリーな話題、ゲストが内容の濃い話が出て、仕事などで中断したり聞けないと損をした気分になります。
土日も充実しており、自宅で作業をしながらこの番組以外にも「大人のラジオ」では、細江美則さんの沢田研二特集をなつかしく聞きましたし、 牧宥恵さんの人生トークや杉本勝徳さんのパテントトークなど次々とおもしろい話に引き込まれ外出できない状態になるほどです。
最近若者ラジオ離れが言われますが、ぜひとも聞いて欲しいと思います。