2009年01月11日

成人式

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12日の成人の日を前に、和歌山市では11日、「はたちのつどい」が開催されました。会場の和歌山市手平のビッグホエールでは午後1時から「子ども黒潮太鼓」の演奏で式典が始まり、大橋建一和歌山市長の贈ることばや各来賓の祝辞で新成人をお祝いしました。
 和歌山放送では、毎年「二十歳の手帖」を制作、この会場で新成人にお配りしています。
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 今年は、政財界トップからのお祝いの言葉や「誕生から二十歳まで」(1988年から2008年までのニュースダイジェスト)に加えて、北京五輪レスリング男子フリースタイル60`級の銅メダリスト、湯元健一さんからのメッセージなどが載っています。
 各界のお祝いの言葉は、仁坂吉伸知事の「若い力に期待!」、大橋建一和歌山市長の「おめでとう!!新成人」、茶山幸彦・ノーリツ鋼機代表取締役社長の「自己研鑽」、島正博・島精機製作所代表取締役社長の「時を惜しむ心」、大桑堉嗣・オークワ代表取締役会長兼CEOの「感謝の気持ち」、片山博臣・紀陽銀行頭取の「チャレンジ!」、香山正人・きのくに信用金庫理事長の「和而不同ー自信を持って」・・・と新成人への熱い想いが込められたメッメージが寄せられています。
 僭越ながら私も毎年一文を書かされるのですが、生きる目標、意味を見失いかけてもがき苦しんでいた40年前の二十歳の自分を振り返り、「悩んでもがくのも青春」というメッセージを書きました。同じように壁にぶち当たり悩んでいる若者に届けば幸いです。

 「悩んでもがくのも青春」

 成人式を迎えられた皆さん、おめでとうございます。
成人式の頃になると、「めでたい」とは程遠い不器用な20歳のころの自分を振り返ってしまいます。
 私の学生時代は、大学紛争が吹き荒れ、デモにも参加するもののアジテーター、セクト主義についていけず疎外感、ニヒリズムに陥っていました。
「ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい」。仏の作家ポール・ニザン著「アデン アラビア」の書き出しの言葉にどんなに救われたことでしょう。家庭の問題でも壁に突き当たり悩み抜いてリュックを背負ってアジア各国、インド、中近東、欧州と放浪する貧乏旅に飛び出しました。成人式は貨客船の中で迎えました。「何のために生きるのか」の答えが、そんなに簡単に得られたわけではないのですが、インドでの強烈な体験や旅で出会った様々な人や出来事から、どこまで逃げても自分からは逃げられない冷厳な事実、自分の居場所、働き場所は自分で見つけてその中で生き方を探し求めていくしかないという結論にたどりついた気がします。
不器用な生き方で、決して若者に勧められるものではありません。しかし、光と影の両面がある青春時代の、「光」ばかりを強調し、「影」をあまりにも封印し過ぎている最近の風潮が気がかりです。おせっかいとわかりつつエールを送ります。
若者よ悩むことを恥じるな、そして、友人やいい本など出会いを大事にしてほしい、と。


□和歌山放送再録

◎和歌山市で「はたちのつどい」
和歌山市では、きょう(11日)新成人を祝う「はたちのつどい」が開催されました。会場の和歌山市手平のビッグホエールでは午後1時から「子ども黒潮太鼓」の演奏で式典が始まり、大橋建一和歌山市長の贈ることばや各来賓の祝辞のあと、新成人を代表して楠部達也(くすべ たつや)さんと貴志真由子(きし まゆこ)さんが誓いのことばを述べました。会場周辺では久しぶりに会った同級生や友達と話したり写真を写したりとあちらこちらで盛り上がっていました。参加の女性のほとんどが振り袖姿で華やかな雰囲気に包まれていました。
(2009年01月11日18:06 報道部)

◎平成生まれも新成人、あす成人式典ピーク
 平成元年生まれを含む新成人を祝う式典が、あす(11日)、和歌山市など県内7市7町で開催されます。
 県内の成人式典の開催は、あすがピークですが、紀南地方を中心にふるさとへの帰省者が多い年始に開催したところもあり、すでに12市町村で終了しています。
 県内の3分の1以上と最も多い新成人を抱える和歌山市の成人式典「2009年はたちのつどい」は、あす午後1時から和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで開かれ、和歌山市長や県知事らの祝辞のほか、新成人代表による誓いのことばの朗読、そして、紀州よさこい踊りなどのアトラクションが予定されています。
 和歌山県のまとめによりますと、今年新たに成人を迎えるのは、去年(2008年)より500人ほど少ないおよそ1万3000人で、この中の早生まれには、平成元年生まれが含まれています。
 県内市町村の新成人を祝う式典は、成人の日のあさって(12日)に、岩出市など1市2町で行われ、この時期の開催は終わり、古座川町のみ、お盆の8月15日に開かれます。
(2009年01月10日16:00 報道部)
posted by wbs at 17:07| Comment(0) | 和歌山放送のこと
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