2009年10月14日

頑張れクスノキさん!

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 クスノキさんの名で親しまれ私もお城の散歩の時には必ずお参りしている「一の橋の樟樹」が最近治療中で、心配していましたが、このほど2つの祠の前に「担当樹木医からのお願い」という看板が掲げられ、病状説明がなされていました。インフォームドコンセントではありませんが、どうなっているのか気になっていたのでありがたい病状説明でした。 

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 多くの市民がお参りしている2つの祠にはかろうじて行けますが、私がいつも「氣」を貰うため直接手に触れている石垣に垂れ下がった枝付近など、クスノキさんの周辺は広範囲にわたって立ち入り禁止となっています。実名の樹木医からのお願いの説明版は2枚。「ご不便をおかけしますが、樹勢回復養生中のため、ロープ柵の中に入らないで下さい」と呼びかけています。
 病状については「頂上付近の枯れ込みが著しく、樹勢の衰えが気がかりになってきた」そうです。
 そこで昨年秋樹勢診断調査を行った結果、「頭頂付近や枝の先端まで必用な水分が十分運ばれていない事が直接の理由であることが判明」と診断、引き金となった原因については、気象変動による夏期の高温化や老化現象などが考えられるが、一番の原因は「根の不健康と土中の水分不足ではないかと考えられます」としている。
 そのため今年6月、落下の危険のある危険枝を除去し、9月から雨がしみ込みやすいよう舗装の一部を取り払い、液体性の土壌通気保水改良資材や活力栄養剤を根回りに散布する一方で、地表には日射や風で乾燥しないよう堆肥で覆うマルチングを行っているそうです。
 今後枯れたり損傷したりしている中央の幹の部分腐朽が進行して上部の健常幹が大脱落するなどの怖れがあり、その対策が必要になってくることにも触れて「樹勢衰えの進行が止まり、回復の兆しが現れるまでの間」と、市民の理解と協力を求めています。
 これでかなりの範囲で立ち入り禁止になっている理由がよく分かりました。
 とにかく戦火や空襲にも耐えて約450年。和歌山の人々と
喜びも悲しみをともにし、見守り続けてくれたクスノキさんです。
 このピンチも乗り超えて回復することを願うばかりです。
posted by wbs at 23:00| Comment(0) | 和歌山城物語
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