2009年11月04日

安居の秋祭り

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 文化の日の3日、和歌山県内のあちこちで収穫を祝う秋祭りが開かれていました。そのうちのひとつ白浜町(旧日置川町)安居(あご)地区の三須和神社の秋祭りに、知人に誘われて参加しました。
 秋晴れの中、鎮守の森となっている神社境内には、午前8時半から神事が始まり宮司さんの祝詞が響きました。笛や太鼓に合わせて青年団や子どもたちの獅子舞が奉納されました。
 まるで映画を観ているような典型的な日本の村まつり。親の代から転勤で全国を転々とし、真の意味で故郷がない“根無し草”の私には、羨ましいと同時に心から感動し、心洗われるひと時でした。
 若者が次々と都会に出て行く今の日本でこうした伝統風習を守っていくのはそう簡単ではありません。心の故郷であるこうした集落の神社を維持し、獅子舞の踊りや笛太鼓を若者や子どもたちに必死で継承してくれている神社総代表の小田時男さんら長老、安居の皆さんに脱帽です。ありがとうございました。
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 安居(あご)は、約150戸の集落、熊野古道の大辺路のスタート地点で、日置川の「安居の渡し」で知られています。
 ここも若者が村を離れ、農業などの後継者不足、人口減は例外ではありませんが、この秋祭りに長老や青年団が頑張って、お年寄りから赤ちゃん、さらには集落を離れた多くの人たちが集まって賑わっていました。
 伝統の神事や獅子舞の奉納の後、安居の渡しの日置川の河原でも神事と獅子舞の奉納が行われました。再び神社に戻ると、境内では子どもたちの獅子舞や、剣の舞、乱獅子、花かがりなど青年団が演じる本格的な獅子舞、さらにはおかめやひょっとこと天狗が登場する昔ながらのアトラクションなどが昼まで繰り広げられました。
 最後は、餅撒きで盛り上がり、よそ者の私まで撒き手として参加させていただきました。
 室町時代から続くという神社のお祭り。鎮守の森に響く笛や太鼓に子どもたちの歓声や笑い声…。また安居の渡しにも乗せてもらいました。澄んだ渓流に鳥の鳴き声。タイムスリップして古き良き日本に戻ったようで、まるで夢を見ているようでした。
posted by wbs at 18:27| Comment(0) | 和歌山元気印
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