2010年06月14日

ミュージカル

100613``dw.jpg

大阪の劇団往来がミュージカルに挑戦するというので、13日午後、大阪城近くの大阪ビジネスパーク円形ホールに行ってきました。『チンチン電車と女学生』と題したミュージカルは、劇団往来とSTAGE21、S.A.B.カンパニーとの合同公演。出演者は約80人と大世帯でしたが、それぞれの歌唱力がしっかりして魅力的でしたし、テーマも広島の被爆実話を基にした難しいものでしたが、構成も歌、演技、チームワークなども素晴らしく感動しました。
   



 このミュージカルは、広島市の路面電車の運転士や車掌が戦争で出征していなくなったのに代わって、広島電鉄が家政女学校を作り、広島や島根県から募集した女子学生たちに運転士や車掌の仕事を務めてもらった、という実話に基づいています。
 原作は堀川惠子、小笠原信之両氏(同じ題の本、日本評論社)。脚本は、高橋知伽江さん。
 物語は、戦時中昭和18年から原爆投下される昭和20年8月6日までの広島です。
 「学業もしながら乗務員として給料も貰える」として夢と希望を抱いて広島県内や島根の田舎から出てきた女学生たち。戦時下で、十分な食料もないまま激しい訓練を受け、車掌業務、最終的には運転士業務まで頑張る過程を歌と踊りを交えながら紹介。家族や愛する人の出征や戦死など今の若者と違って制約の多い青春、それを懸命に生きる女学生たちの姿がエピソードを盛り込みながら描かれていきます。
 そして最後は、すべてを奪ってしまう原爆の投下。「もしも私がお母さんになったら」と歌う女子学生たちの歌、それにピアノの生演奏も素晴らしいものでした。久しぶりに生の舞台の感動を味わうことが出来ました。出演者、スタッフの皆さんありがとうございました!
posted by wbs at 12:45| Comment(0) | あちこちの話
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。