2010年09月25日

がんを知る全国フォーラムIN和歌山

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(「がんを知る」をテーマに基調講演する東大病院放射線科准教授、中川恵一氏)

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(「がんがあきらめた!?」と題した特別講演をするジャーナリスト、鳥越俊太郎氏)
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(医聖華岡青洲顕彰会顧問の池田章氏をはさんだ中川氏と鳥越氏3人による「生誕250年華岡青洲のやさしいがん治療」と題したスペシャルトーク)

 「がんを知る全国フォーラムin和歌山」(主催和歌山放送、毎日新聞社、協賛アフラック)が25日、和歌山市西高松のきのくに志学館で開かれ、医師や一般市民などおよそ300人が参加しました。フォーラムは、江戸時代に世界で初めて全身麻酔による乳がんの外科手術に成功した外科医・華岡青洲の生誕250年を記念して開いたものです。
 「2人に一人はがんになる時代。大腸がんでは検便など検診で早期発見すれば助かる」(中川氏)「私がこうしてがんにかかりながら元気で生きていられるのは免疫力の問題だと思う。野菜を中心にした食事、十分な睡眠、適度の運動が大事」と、医師と患者という立場は違っても、がんと闘うお二人の“目からウロコ”の熱弁に参加者は頷きながら聞き入っていました。
 また中川氏50歳、鳥越氏70歳。鳥越氏の若さに驚きましたが、会場の参加者がさらに驚嘆したのが、今年12月で90歳になるという池田氏の存在。医聖華岡青洲の一生をとうとうと語ってくれるかくしゃくとした若さ、元気さに脱帽しました。病気ひとつなく「最近耳が少し遠くなった」ぐらいだそうです。 やはりその秘訣は「野菜中心の食事」だそうです。

 大盛況のフォーラムでほっとしましたが、共催の毎日新聞社、さらには後援をいただいた和歌山県や県医師会、県病院協会など各団体の皆さん、それに協賛のアフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)、スタッフの皆さんに心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
 今年は全身麻酔薬を用いた人体手術に世界で初めて成功した医聖、華岡青洲が生誕して250周年という記念の年で、それを記念して豪華なフォーラムが実現しました。
 講師の皆さんが「がんを知る」という点では、第一人者の東大病院緩和ケア診療部長の中川恵一先生(放射線科准教授)、テレビでもおなじみのジャーナリスト鳥越俊太郎さん。お二人の講演にに加えて、華岡青洲の研究では第一人者の「医聖華岡青洲顕彰会顧問」の池田章さんも入ったいただいたスペシャルトークもあり、豪華な内容です。
 3人に1人が亡くなるというがんの話は深刻で決して明るいテーマではありませんが、開催を告知して参加者を募集したところ、参加希望が殺到し、スタッフからうれしい悲鳴が上がっていました。超多忙な講師の皆さんのスケジュールなどからこの規模の会場しか取れずに、限られた人にしか整理券が渡せなかったことには、主催者として心苦しいところです。
 ところで、今日の講師陣では、お二人が今日朝東京から飛行機で着かれるというので、台風の進路を大変心配しましたが、飛行機が遅れた鳥越さんも私が主催者あいさつをしているところに滑り込みセーフ、無事到着され正直ホットしました。
 また個人的な話ですが、私も鳥越さんにお会いできるのをほんとうに楽しみにしておりました。同じ毎日新聞しかも大阪社会部の先輩で、尊敬するジャーナリストということで特別の感慨がありました。
 毎日新聞の大阪社会部というのは、優秀なジャーナリストを輩出しており、特に事件取材で鍛えた行動力と取材力で世界の戦場、紛争地を取材する特派員を多数輩出しています。古いところでは、ベトナム戦争で「現場重視」という事件記者の手法を活かした報道で知られる故大森実さんが有名ですが、鳥越さんもその歴史と伝統を継承、中東の特派員としてイラン・イラク戦争などを取材されています。
 また大阪社会部出身のサンデー毎日編集長も何人かおりいずれも個性的です。
 和歌山放送ラジオの人気番組「もっと、つれわか!」(朝9時から10時40分)金曜日のパーソナリティー(コメンテーター)八木亜夫さんもそのおひとりです。
 鳥越さんは、サンデー毎日編集長時代、宇野宗佑首相の女性スキャンダルをスクープして首相を首にした編集長としても知られています。
 その後のテレビでの活躍はご承知の通りですが、私よりも8つも先輩ですが、05年に直腸がんを手術、その後転移した肺、肝臓など4度の手術を受けるなど、がんと闘い、克服してあの若さ、さわやかさですからすごい先輩です。
 せっかくですから和歌山でゆっくりしていただきたいのですが、講演終了後は和歌山放送の特別番組(10月16日午後3時54分から4時54分)用のインタビューを受け、颯爽と東京に帰っていかれました。



□和歌山放送ニュース再録
◎「ガンを知るin和歌山」 開かれる

 医聖・華岡青洲の生誕250年を記念して、がんに対する知識や、がんの予防・治療法を知ってもらうフォーラムが、きょう(25日)和歌山市で開かれ、ガンに関心のある一般市民などおよそ3
00人が参加しました。
 「がんを知るin和歌山」と題されたこのフォーラムは、江戸時代に世界で初めて全身麻酔による乳がんの外科手術に成功した外科医・華岡青洲の生誕250年を記念して、和歌山放送などが主催
して開いたものです。
 きょう(25日)午後2時から、和歌山市西高松の「きのくに志学館」で開かれたフォーラムでは、はじめに東大病院放射線科准教授の中川恵一(なかがわ・けいいち)氏が「がんを知る」と題して基調講演しました。講演で中川氏は「長寿大国の日本は、高齢化の進行に比例して、2人に1人ががんにかかるという『がん大国』にもなっている」と述べました。
 さらに中川氏は「がん治療の技術は、見た目ほど進んでおらず、何といっても予防と、健診という名の網を張って早期発見・早期治療することが大切だ」と、日本人のがん健診の受診率の低さやがんに対する意識そのものに警鐘を鳴らしました。続いて、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんが「がんがあきらめた!?」と題して、自らのがん治療体験を基に講演したほか、中川氏と鳥越氏、それに医聖
華岡青洲顕彰会の顧問・池田章(いけだあきら)氏の3人が、華岡青洲の行ったがん治療は乳房温存治療や終末期の緩和ケアなど、現代にも通じる治療法であったことなどを語り合うスペシャルトークも行われ、会場を埋めた300人の参加者は熱心に耳を傾けていました。
(2010年9月25日(土) 16:57)
posted by wbs at 17:45| Comment(0) | 和歌山放送のこと
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