2010年10月05日

ポーランドの至宝展

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(「レンブラントのモナリザ」の前には早くも多くの愛好家が)

「ポーランドの至宝-レンブラントと珠玉の王室コレクション-」と題した展覧会(主催サントリーミュージアム天保山・毎日新聞社、企画協力、東京富士美術館)の開会式と特別鑑賞会が5日、大阪・サントリーミュージアム天保山であり、ポーランドの国宝級の名画を鑑賞するぜいたくな機会に恵まれました。
 「レンブラントのモナリザ」とも呼ばれ今回日本初公開のレンブラント・ファン・レイン「額縁の中の少女」(1641年)など思わず引き込まれる名画が多く、予想以上のボリュームと迫力ある展覧会でした。


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(レンブラント・ファン・レインの「机の前の学者」=右と「額縁の中の少女」) 

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(開会式では、ポーランド生まれのショパンのワルツの演奏が。また展覧会でも、ショパン、キューリー夫人、コペルニクスという同国出身の偉人コーナーもあり、胸像や興味ある遺品も展示されている)

 ポーランドは、1989年の民主化以来、急速に経済発展を遂げ、首都ワルシャワと旧都クラクフは、先の大戦による壊滅的な打撃を受けながら、美しい中世の街並みを奇跡的に復興させて現在に伝えているのだそうです。
 今回の展覧会は、新旧2都のワルシャワ王宮とクラクフのヴァヴェル城のすぐれた美術・工芸品コレクションの中から、絵画、彫刻、工芸品など約140点を紹介しています。
 国外に出すのは、ドイツとオランダに次いで3国目というレンブラントの代表作「机の前の学者」「額縁の中の少女」(いずれもワルシャワ王宮所蔵)の2点をはじめとする珠玉の作品が展示されています。
 王宮の宝物の数々のほか、ポーランド近代絵画、19世紀ポーランド美術の巨匠たちによるすぐれた絵画もあわせて紹介。さらには同国出身のコペルニクスやショパン、キュリー夫人などの偉人を遺品とともに紹介するコーナーもあり、日本でポーランド美術を本格的に紹介する初の展覧会となっています。
 私が気に入った作品は、ヘンリク・シェミラツキ「泉のほとり」、ユゼフ・ヘウモンスキ「3頭立てのソリ(トロイカ)」、ヤツェク・マルチェフスキ「義勇軍のニケ」…などです。

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(ヤツェク・マルチェフスキ「義勇軍のニケ」)


 
 同展は、明日6日から10月31日(会期中無休)までです。
posted by wbs at 17:08| Comment(0) | あちこちの話
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