(森久美子フラメンコ舞踊団による開会の舞)
和歌山フラメンコ協会(森久美子会長、会員約190人)の創立10周年記念式典が10日午前、マリーナシティ和歌山館で開かれました。式典には、フランメンコの踊りの衣装をまとった会員や家族約200人が参加、舞踊団による開会の舞が披露されるなど、花が咲いたような華やかな式典となりました。
仁坂吉伸知事、大橋建一和歌山市長、衆議院議員の岸本周平氏、参議院議員の世耕弘成氏らが駆けつけ、それぞれ来賓のあいさつで10周年を祝いました。
(創立10周年のあいさつと謝辞を述べる和歌山フラメンコ協会の森久美子会長)
(来賓あいさつする仁坂吉伸知事)
(大橋建一和歌山市長)
和歌山フラメンコ協会は、和歌山でのフラメンコの第一人者の森久美子さんを代表に発足。その年から毎年マリーナシティーのポルトヨーロッパで「フェリア・デ・セビジャーナス(スペインの代表的な踊りセビジャーナスの祭典の意味)」を開催しているほか、東京や本場スペインから一流の舞踊家、演奏家を招いてフラメンコの普及活動を進めています。
また、スペインと日本の伝統的な文化を融合、コラボした「炎の道成寺ー清姫伝説」を県内外で公演するなど和歌山からの文化発信に貢献。森さんは、昨年度の県文化奨励賞を受賞しています。
式典は、和歌山館3階の会議室で行われ、森久美子会長はあいさつの中で「10周年を迎えられたのは、皆さんが支え応援してくれたおかげです。フラメンコという素晴らしい芸術をさらに発展普及させるのはもちろんですが、スペインと和歌山の文化や人の交流にも役立つよう頑張ります」と、新たな10年への決意も述べていました。
私は08年の「ドラマティコフラメンコ炎の道成寺ー清姫伝説」を見て「和歌山にすごいフラメンコ舞踊団があるんだ!」と感動、一昨年から縁があって協会の顧問の重責をおおせつかっており、僭越ながら祝杯の儀で乾杯の音頭を取らせていただきました。
(午前11時からはポルトヨーロッパ噴水前のフラメンコフェスタでフラメンコを披露する和歌山フラメンコ協会の会員)
協会の創立10周年はちょうど「フェリア・デ・セビジャーナスインポルトヨーロッパ」の開催10周年でもあり、記念式典の後、会員らはそのまま会場を、家族連れなどで賑わうポルトヨーロッパ噴水前に移し、スペインのフラメンコの祭典を再現する踊りを披露しました。
心配されたお天気も、前日の大雨がうそのように秋らしい青い空が広がっていました。ポルトヨーロッパ内や周辺を歩くと、コバルト色の海と空がまるで南欧のリゾート地にいるような錯覚に陥るほどきれいでした。
来場者も、フラメンコの音楽と踊りに盛んにカメラシャッターを切り、拍手を送っていました。