2010年11月20日

平山郁夫追悼展示、日本画が結ぶ心 小沢道治展

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 「平山郁夫追悼展示、日本画が結ぶ心 小沢道治展」が20日から和歌山市の県立近代美術館で開催され、オープニングセレモニーがあるというので行ってきました。
 去年亡くなった日本画家で、和歌山県立近代美術館・博物館の名誉館長を務めた故・平山郁夫氏(1930−2009)の偉業をたたえる追悼展ですが、和歌山県九度山町出身で、教職のかたわら日本画を描き、日本美術院を舞台に活動を続け、平山氏の奥さん・美知子さんにも影響を与えた小沢道治(おざわ・みちはる1915−2000)氏の作品も展示されていました。私は、これまでその存在を存じ上げなかったのですが、和歌山の森や山、社寺が独特なやさしさで描かれており、いずれも素晴らしい作品ばかり。疲れた心と体にその緑がしみこんでくるようで癒されました。「木の国」を象徴する画家として、その存在はもっと多くの人に知られていいのではないでしょうか。
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 午前10時から開会式とテープカットには、平山美知子夫人、長女・弥生さん、小沢氏のご子息らが出席。2階の特設会場には、小沢氏の「高野初雪」「大峰初冬」など故郷の山や森など自然を描いた作品60点、続いて平山氏の「流水無間断(奥入瀬渓流)」など日本画の大作からスケッチ風の「九度山八景」など大小の作品30点が展示され、心が洗われるような心地良さを感じました。
 小沢氏の山や森など自然を描いた作品群を見ながら、和歌山県などの自然を多く描いておられる日本画家で日本芸術院会員の清水達三さんの作品を思い浮かべていたところ、そのご本人が会場内で熱心に作品を見ておられました。ごあいさつすると「小沢さんは、私の日本画の先輩です。平山ともよく九度山を訪ねました」と話しておられました。

 
□和歌山放送ニュース再録
◎平山郁夫追悼展 きょうから

 去年亡くなった日本画家で、和歌山県立近代美術館・博物館の名誉館長を務めた故・平山郁夫氏の偉業をたたえる追悼展が、きょう(20日)から和歌山市の県立近代美術館で開かれています。
 この追悼展には、平山氏の妻・美知子(みちこ)さんにも影響を与えた故・小沢道治(おざわ・みちはる)氏の作品も展示され、「日本画が結ぶ心 平山郁夫追悼展示、小沢道治展」と題して開かれます。
 きょう(20日)は、午前10時から開会式が行われ、美知子夫人ら関係者がテープカットして展示会の開幕を祝いました。美術館2階の展示室に設けられた特設会場には、シルクロードをテーマにした平山氏の日本画など30点のほか、小沢氏の作品60点が展示されていて、訪れた来場者らが熱心に作品を見つめていました。
 展示会は、きょう(20日)から来月23日まで、和歌山市の県立近代美術館で開かれていて、あす(21日)は美術館の前庭でお茶会が催されるほか、今月23日には平山氏の長女・弥生さんによる「万葉に魅せられて」と題しての講演会、さらに来月11日には中国琵琶の追悼コンサートも行われます。
(2010年11月20日(土) 13:34)

◎日本画が結ぶ心・平山郁夫追悼展示、小沢道治展 あす(20日)から開催

 昨年亡くなった日本画家で和歌山県立近代美術館、博物館名誉館長の平山郁夫の偉業をたたえる追悼展があす20日から和歌山市にある県立近代美術館で開かれます。この追悼展は平山郁夫氏の妻美知子夫人にも影響を与えた故小沢道治氏の作品も展示され、テーマも日本画が結ぶ心・平山郁夫追悼展示、小沢道治展と題してあす20日から来月23日まで県立近代美術館で開かれます。
 開会日のあす20日は、午前10時から開会式が行なわれ、続いて近代美術館2階ホールで美知子夫人が「松山家と平山家」と題して話しをすることになっています。近代美術館二階の展示室に設けられた特設会場にはシルクロードをテーマにした平山氏の日本画など30点のほか、小沢氏の作品60点が展示されます。期間中今月21日にはお茶会が開かれる他、23日には平山氏の長女弥生さんが万葉に魅せられてと題して講演します。また来月11日には中国琵琶の追悼演奏もあります。
 拝観料は大人800円、大学生400円、高校生以下と65才以上の高齢者などが無料となっています。
詳しくは県立近代美術館電話073−436−8690です。
(2010年11月19日(金) 18:19)


posted by wbs at 21:00| Comment(0) | 和歌山の文化イベント
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