
和歌山県知事選挙の投開票が行われた28日、現職の仁坂吉伸候補(60)=自民党推薦、公明党県本部支持=が、午後8時5分ごろには早々と当選確実を決めました。選挙事務所での祝勝会の後、午後9時過ぎには真っ先に和歌山放送のブルースタジオに生出演してくれ、選挙戦を振り返ると同時に県民・リスナーに再選の報告と2期目の抱負などを語りました。
仁坂さんは、前知事の汚職、辞任を受けて、県政の建て直し・改革を地元から請われてふるさとに帰って出馬、この4年間「しがらみのないクリーンな県政」を掲げて様々な改革と取り組んできました。
経済産業省の官僚という経歴から、大阪や宮崎県の知事のように派手なパーフォマンスはありませんが、産業振興や海外との輸出振興など行政のプロとしての体験を活かして、企業誘致や農業や工業や先端的な技術を持つ産業のブランド化や商農工連携など、国内外への売込みにも陣頭指揮しながら和歌山浮揚策を推進してきました。
ご本人がラジオでも語っておられたように「1期目は、財政の健全化に取り組み、安心安全の県政が確実に進められている。景気や雇用など問題は山積しているが、今回の結果は、県民の皆さんがこれまでの実績を評価してくれ、これからももっとやってくれるという期待も込めていただいたものと思う」とし、「県民とスクラムを組んで、温かい改革をさらに進めたい」と、勝っても決して驕らず、明日から始まる県議会の仕事にも触れて、淡々と冷静に抱負を語っていたのが仁坂さんらしく印象的でした。
2期目の仁坂県政、和歌山の元気回復に、期待大です。
□和歌山放送ニュース再録
◎和歌山県知事に仁坂氏、当選確実(第一報)
和歌山県知事選挙で現職の仁坂吉伸候補(60)=自民党推薦、公明党県本部支持=が当選確実。
(2010年11月28日(日) 20:31)
◎和歌山県知事選挙告示、現職と新人のあわせて3人立候補
任期満了に伴う和歌山県知事選挙が11日告示され、これまでに現職と新人のあわせて3人が立候補の届け出をすませました。
立候補したのは届け出順に、現職で再選を目指す自民党推薦、公明党県本部支持の仁坂吉伸候補60歳、新人で民主党、国民新党推薦、前の県議会議員の藤本眞 利子候補56歳、新人で共産党推薦のJR西日本シニア社員の洞佳和候補62歳の3人です。
立候補の届け出をすませた各候補は選挙事務所や街頭で選挙戦の第 一声をあげ、今月28日の投票日に向けて17日間の選挙戦がスタートしました。立候補の届け出の受付はきょう午後5時に締め切られます
(2010年11月11日)