2011年01月15日

はやぶさ 和歌山のフォルテワジマへ

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(開会のあいさつをする島正博島精機製作所社長)
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(仁坂知事、大橋和歌山市長らとオープニングセレモニーでテープカットする島正博・和代社長夫妻)

 60億キロの旅を終え、小惑星の微粒子と共に7年ぶりに地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルなどが15日から、和歌山市本町の商業複合施設「フォルテ・ワジマ」4階イベントホールで公開されることになり、オープングセレモニーに参加してきました。
 世界的に注目された小惑星探査機「はやぶさ」だけにそのカプセルの公開は、全国各地から要望が殺到していますが、和歌山市に本社のある島精機製作所が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とNASAと共同で行った国際宇宙ステーションの船内日常着としてホールガーメント(無縫製ニット)を提供したことなどが縁で、同社主催でフォルテワジマでの公開が実現しました。
実物は、写真撮影も禁止ですが、そのレプリカが2階で展示され、その大きさや重さも実感することが出来、感動します。

はやぶさレプリカ.jpg

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 はやぶさは、太陽系の初期の姿を残しているとされる小惑星「イトカワ」の調査を目的に、2003年に打ち上げられ、05年に軟着陸しました。しかし、燃料漏れや通信途絶、エンジン故障などのさまざまなトラブルに見舞われ、帰還が危ぶまれましたが、10年年6月無事帰還、世界中の注目を集めました。
 展示されているのは、「インスツルメントモジュール」と呼ばれる直径約40センチのカプセルの本体部分や、地球に着陸する際に使ったパラシュート、カプセルの心臓部となる「搭載電子機器部」など4点ですが、7年間宇宙の旅をしてきた実物を見ると、大阪万博での「月の石」と同様の感動を覚えます。
 展示は18日までの4日間ですが、オーストラリアでの発見時の写真や、プロジェクトの解説パネルなどが並べられ、和歌山県出身で、「はやぶさ」イメージ画など、宇宙に関するイラストで知られる池下章裕さんの作品を、高画質のプロジェクターで紹介する「スペース・グランド・ツアー」が多目的ホールで開かれる(15日午前11時〜正午と午後3時半〜4時半、16日の午前11時〜正午、17日の午後2〜3時)ほか、16日午後1時〜2時半には計画責任者の川口淳一郎・宇宙航空研究開発機構(JAXA)教授が講演するなど、多彩な行事が計画されています。
 展示会は、入場無料です。宇宙食のたこ焼き、チョコレートケーキ、イトカワクッキー、はやぶささのストラップなどJAXA関連のグッズ販売も人気を集めていました。
 島正博島精機製作所社長や和歌山大学宇宙教育研究所のスタッフなど、壮大な夢と絶妙な人の出会いで実現した貴重な展示会です。ぜひとも県内の子どもたちに見てもらいたいものです。

□和歌山放送ニュース再録 
◎和歌山で初めて小惑星探査機「はやぶさ」の公開始まる

 子どもたちに宇宙への好奇心を高めてもらおうと、和歌山市のフォルテワジマで、きょう(15日)から去年6月に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の帰還カプセルの展示が始まりました。
 
 これは、国際宇宙ステーションの「きぼう」プロジェクトで、日本人宇宙飛行士に無縫製ニット・ホールガーメントで作られた船内用の日常着を提供するなど、宇宙事業に深い関わりをもっていた島精機製作所が、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の協力で実現したものです。
 けさ(15日)のオープニングセレモニーで島精機の島正博社長は「展示を見た子どもたちが夢を持ってもらえれば」と挨拶しました。訪れた人は「はやぶさ」で実際に使われ、宇宙から帰還したパラシュートや電子部品などを熱心に見学していました。
 展示は、きょう(15日)から18日までの4日間、毎日午前10時から午後7時まで、和歌山市本町のフォルテワジマで行われます。あす(16日)は関連イベントとして、JAXA「はやぶさ」プロジェクトの川口淳一郎マネージャーの講演が行なわれるほか、「はやぶさ」のCGイラストを制作した池下章裕(いけした・あきひろ)さんのデジタル・アート展、それに和歌山大学宇宙教育研究所の秋山演亮(あきやま・ひろあき)所長の講演なども予定されています。入場は無料で、主催する島精機製作所では「『はやぶさ』の偉業を実際に見て、宇宙への好奇心を高めて欲しい」と話しています。
(2011年1月15日(土) 12:28)
posted by wbs at 12:35| Comment(0) | 和歌山元気印
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