6日夜、新宮のお燈まつりを初めて見てきました。一度参加すると、毎年行きたくなる、と話では聞いていましたが、これまでなかなか仕事と重なって機会を失っていました。白装束に腹に荒縄を巻いた 「上り子」ではなく、山の下からの見学でしたが、暗闇に炎の帯浮かび上がり「まさに山が燃える」光景と、燃え盛るたいまつを手にした勇壮な男たちの祭りは、予想以上に感動的でした。
またこの祭りのすごいところは、地元の人たちが街をあげて1400年余の伝統を守り受け継いでいるのですが、われわれ「よそ者」も気持ちよく受け入れてくれるオープンなところです。この日私と一緒に行った「よそ者」の男たちは、地元の人たちに手伝ってもらい白装束の「上り子」に変身、山に登って祭りに参加、祭りの虜になっていました。仁坂知事も初めて参加しておられました。
民謡「新宮節」では、「山は火の滝、下り竜」と歌われるそうですが、新宮市の神倉神社のゴトビキ岩周辺で午後8時前から、一斉にたいまつに火が点けられると、市内の通りから見上げていると、まさに「火の滝」で「山が燃える」ようにも見え、見守っていた市民や観光客から歓声が上がりました。
山のふもとに近づくと、若い女性や家族連れ、観光客で沿道は埋め尽くされていました。県警の機動隊まで出動していたのには驚きました。
午後8時過ぎに山門が開け放たれると、たいまつの炎は参道に帯状に流れ、まさに「下り竜」のようであっという間にたいまつの灯を掲げた男達が急な石段を一気に駆け下りてきました。ふもとの沿道で待ち受けた家族や観光客らから歓声が上がり拍手がおくられていました。
□和歌山放送ニュース再録
◎新宮のお燈まつり、暗闇に炎の帯浮かび上がる(動画・写真付き)
紀南地方に春を告げる新宮市の「お燈まつり」がこんや(6日)行われ、燃え盛るたいまつを手にしたおよそ2300人の男たちが急勾配の石段を駈け下りました。

お燈まつりは新宮市の神倉神社でおよそ1400年前から続く伝統行事で、白装束に荒縄を巻いた 「上り子(のぼりこ)」と呼ばれる男たちは、たいまつに家内安全や合格祈願など1年の願い事を書き入れたたいまつを持って続々と山頂に上がります。そしてゴトビキ岩周辺で一斉にたいまつに火が点けられ、午後8時に山門が開け放たれると、男達は「ワッショイ」などと声をあげながら、たいまつの灯りを頼りに538段の急な石段を一気に下りました。ふもとでは男たちを迎える家族や観光客らが労をねぎらい、拍手をおくっていました
2011年2月6日(日) 21:56