(まつりは紀州東照宮の急な石段を勇ましくかけ下りる「御輿おろし」でスタート)
風薫る快晴の15日、和歌山市の紀州東照宮の大祭「和歌祭」が行われました。勇壮な御輿おろしを見ていると、東日本大震災以来の鬱屈した気持ちが晴れるようでした。被災して和歌山に避難している家族らも見物に訪れていたといい、渡御行列が出発する紀州東照宮境内には例年よりも多い見物客が訪れ、拍手や歓声を上げながら紀州徳川家の時代絵巻を楽しんでいました。
(「日本を覆っている邪気を払いましょう!」渡御行列の出発式では、東日本に「エイエイオー!」のエールも)
(「心一つに頑張ろう日本」のメッセージも)
(男たちが派手な衣装と大声で練り歩き、健康を願って沿道の子どもたちを泣かせる百面)
(今年の祭では、途絶えていた御船歌のうちの長唄が和歌山大学の研究者らによって復刻、披露されました)
□和歌山放送ニュース再録
◎紀州徳川家の時代絵巻、和歌祭に2万人(写真付き)
さわやかな晴天に恵まれたきょう(15日)和歌山市の和歌浦周辺では紀州東照宮の大祭「和歌祭」が行われ、紀州徳川家の時代絵巻を一目見ようとおよそ2万人が訪れました。

まつりは紀州東照宮の108段ある急な石段を御輿が勇ましくかけ下りる「御輿おろし」で始まり、大勢の写真愛好家らがシャッターを切りました。このあと太鼓や雑賀踊(さいかおどり)、薙刀振(なぎなたふり)などの渡御行列が紀州東照宮から和歌浦漁港、あしべ通りと、初夏の和歌浦地区を練り歩きました。そして百面(ひゃくめん)と呼ばれる演目では、派手な衣装と大声で練り歩く男たちが健康を願って沿道の子どもたちを泣かせると、見物客から歓声があがりました。今年の和歌祭では、長らく途絶えていた御船歌(おふなうた)のうちの長唄が和歌山大学の研究者らによって復刻、披露され観客の注目を集めました

(2011年5月15日(日) 16:58)