2011年05月18日

日野原重明先生百歳記念フォーラム

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 新老人の会和歌山県支部主催の「日野原重明先生百歳記念フォーラムと音楽のふれあい」が18日午後、和歌山市民会館大ホールで開かれました。平日のお昼にかかわらず1500席の大ホールは超満員、今年10月には百歳という日野原先生の若さとパワーに脱帽です。 主催者の「新老人の会」和歌山支部支部代表の板倉徹・和歌山県立医大学長の開会あいさつによると、いくつになっても生きがいを持って社会に貢献したい、と2000年9月に発足、現在全国37支部に75歳以上の「シニア」、60−74歳の「ジュニア」,20−59歳の「サポート」の計11700人の会員がいるそうです。モットーは、日野原重明会長が掲げる3つのスローガン「愛し愛すること」「創(はじ)めること」「耐えること」の3つで、子どもたちに「いのち」と「平和」を伝える運動を展開しています。

 後援の前には、和歌山支部会員による合唱団のコーラス、日野原先生が作詞作曲したという「新老人の歌」では、日野原先生本人が指揮をとっていました。
 また和歌山放送で、音楽番組のパーソナリティーも務めるピアニスト、宮下直子さんの「音楽とのふれあい ピアノリサイタル」もあり、「リスト 愛の夢 第3番」など3曲が披露されました。

 日野原先生の講演は「勇気ある生き方ー新しいことへの挑戦」と題し、今月5日に宮城県・南三陸町の病院に慰問に行った話に触れながら「被害は、新聞やテレビで見るよりひどい。町立の病院は壊滅し、1週間後の3月18日には早くもイスラエルから軍の医療チーム約50人が医療物資や器具16トンを運んで公立の仮設診療所をいち早く立ち上げ、4月10日まで診療に当たり、その後は現地の医師に引き継いでくれた。この素早さは日本も学ぶべき点が多い」と生々しい写真を紹介しながら現地報告。
 「今日本には逆風が吹いています。逆風に抗して前進できるのか、不安になるが、いまこそ風に向かってもそして逆風を利用しながらジグザクでも前進するヨットの走法を思い起こそう」と述べ、作家の加賀乙彦氏が最近新聞に書いていた「日本には再建という大きな希望が残されている。そして全世界の人々が私たちに注目している」言葉を引用しながら「希望と愛の種を悩む友の心の中に蒔きましょう」と呼びかけました。
 またご自身については、「新老人の会の運動を世界に広げるには10年はかかります。睡眠、食事をしっかりとって後10年が長生きしたい。最後には心からありがとうと言える生涯にしたい」と述べ、会場から盛んな拍手を受けていました。 



posted by wbs at 17:00| Comment(0) | 和歌山元気印
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