2011年08月21日

島精機社長と元村記者が対談

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 「第5回毎日ウイーク・イン・和歌山」(主催毎日新聞社、和歌山放送など協賛)が20日、和歌山市本町のフォルテワジマが開催されました。
 元村有希子・毎日新聞科学環境部デスクが、「独創性を育てる〜科学技術と日本」と題して講演。島精機製作所の創業者、島正博社長と「もの作りへの想い」をテーマにした対談もありました。元村さんは、難しい理系の科学の話を文系の私にもわかりやすく語ってくれ、島社長との対談もさまざまな角度から的確な質問で、島さんの歴史、人柄、哲学などをうまく引き出していて、有意義な時間を楽しむことができました。
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 「みのもんたの朝ズバッ!」(TBSテレビ)にも出演するなどテレビにもおなじみの元村さんは、科学環境部で担当してきたノーベル化学賞・田中耕一氏らの取材経験や連載「理系白書」をベースに理科教育の大切さなどをわかりやすく話し、ノーベル賞受賞者らの独創性の源泉について@他人と違うことをやるAとことんやるB偶然を見逃さないC自然を愛し、科学を楽しむDこだわりと柔軟性のバランスEユーモアを忘れない…という要素を挙げていました。
 
 第2部では島精機製作所の創業者の島正博社長と「もの作りへの想い」をテーマに対談しましたが、この元村さんが指摘したノ−ベル賞受賞者に共通する「独創性の源泉」の各要素は、島社長の行動、考え方とまさにぴったり一致しており、びっくりしました。
 元村さん本人も対談で、「島社長の本を読ませていただきましたが、その共通点に驚きました」と話していました。また島社長も、元村さんの質問を受ける形で、「世界初」にこだわって全自動手袋編機を開発してきたことやNASAのコンピューター導入、さらには遂に「ホールガーメント」(世界初のコンピューター横編機)を開発するまで歴史や、自分の給料を出せずに夢を追ってきた苦労話などを思う存分語りました。
 また、和歌山という故郷にこだわり、地域、会社、地域の人、社員を愛することで、地域の雇用を生み、活力、魅力が生まれる。それが結果的には日本の一極集中をなくし、魅力ある国を作ることにつながるなど、独自の哲学を思う存分語っていました。
 会場の「フォルテワジマ」4階ホールは、約200人で満員。島社長の中学時代の恩師、さらには出身高校の和歌山工業高校の後輩のラグビー部員らも参加、「現在特許はいくつぐらいありますか?」など熱心に質問していました。
 「個人では1000を超えている。現在会社では3000以上あります」との島社長の回答に後輩たちはびっくりしていました。
posted by wbs at 10:41| Comment(0) | 和歌山の文化イベント
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