
今回縁があって「わかやま何でも帳」を和歌山放送から出版発行することになりました。
この本は、元々和歌山県教育委員会が、「ふるさと和歌山」のすばらしさを子どもたちに広く深く知ってもらうため、県内全ての学校に配布するふるさと教育副読本として発刊されたものですが、広く県民の方や、県外からこられた方々にもぜひ読んでいただきたい、という願いをこめて衣替えしての出版となりました。
和歌山のすがた、自然、産業、歴史、文化、さらにはお国自慢やゆかりの先人…と、その道の第一人者が和歌山に関する各分野を網羅し、かつ最新情報を織り込んで偏りなく執筆され、読み物としても、「一家に一冊は必携」という和歌山大百科事典としても素晴らしい本となっています。
和歌山には、世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」は言うまでもなく全国や世界に発信できる宝物がたくさんあります。 関東圏や関西圏などから転勤で移り住んだ人が、目を輝かして感動するその自然や祭・行事、海の幸や山の幸などの宝物がいたるところに眠っています。ただその一方でふるさとの宝物を、その存在と価値にあまりにも無関心で、「そんなん知らんかった」「初めて聞いた」という県民が多いのも驚きで、「もったいない!」という転勤族の話もよく聞きます。
和歌山の人が和歌山の良さに無関心で“宝の持ち腐れ”的な現状には、これまで和歌山の百科事典的な出版物がほとんどなかったことも一因でもあるような気もします。
この「わかやま何でも帳」の出版を機に、今一度「ふるさと和歌山の宝物」である自然や歴史、文化などを見つめ直し、ディスカバーワカヤマ(和歌山再発見)のきっかけになればこんなうれしいことはありません。
結びに、「わかやま何でも帳」を出版するにあたり、貴重な資料や写真等をご提供いただいた協力者の方々をはじめ、原稿執筆の労をおとりいただいた委員の方々、編さんに関して貴重なご意見をいただいた皆様方に心からお礼申し上げます。
税込み800円で、県内の有名書店や和歌山放送で好評発売中です