2011年09月03日

地上の天宮 北京・故宮博物院展開幕

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(紫禁城内で皇后が用いた座椅子金漆彫龍宝座)

 
 明・清王朝の秘宝などを通して中国宮廷文化の栄華に触れる「地上の天宮 北京・故宮博物院展」(同展実行委など主催)の開会式が2日、神戸市中央区の関西国際文化センターで開かれました。「日中国交正常化40周年記念」と銘打った展覧会だけに、国宝級の16点を含む豪華な宝飾品や生活用品約200点が展示され、台風12号接近の中行った価値は十分ありました。CIMG4130.JPG
(開会式で主催者のあいさつをする東京富士美術館の池田博正首席参事)



 来年の日中国交正常化40周年を記念し、東京富士美術館(来年春)など全国約10か所で開催予定です。同展を企画立案した東京富士美術館の池田博正首席参事は「東日本大震災とそれに伴うさまざまな障害から、全国各地で多くの美術展が中止になりました。そうした中で『いまこそ中国の美術品を日本で見てもらい、人々の心を癒やそう』と、関係者の皆さんの努力で今回の展示が実現しました」と開催への謝辞を述べていました。開会式、テープカットには、井戸敏三兵庫県知事、矢田立郎神戸市長らも参加、約200人の招待客が熱心に展示品をに見入っていました。


 故宮博物院は、明時代以降24人の皇帝が居住し、紫禁城と呼ばれた宮殿。現在は博物館として歴代皇帝の文物など約180万点を所蔵しています。
 今回は、その中でも皇帝を支えた皇后など女性たちに焦点をしぼり、国宝級の16点を含む約200点が展示されています。
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(西太后の肖像)

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(瑪瑙製のそろばんと手動計算機)
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(蒙古製の将棋)

 中でも紫禁城内で皇后が用いた座椅子「金漆彫龍宝座」など豪華な家具や宝飾品、宮殿内の生活がしのばれる麻雀牌やからくり時計など目を見張る展示品が続き飽きることがありません。


 会期は10月10日までです。
posted by wbs at 17:36| Comment(0) | あちこちの話
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