「和歌の浦・万葉薪能」が9日、和歌山市和歌浦南の片男波公園野外ステージで行われ,夕日に染まる和歌浦の自然を背景にした薪能の幽玄の世界を堪能してきました。
万葉歌人、山部赤人の和歌で知られる名勝地・和歌浦で伝統芸能を楽しんでもらおうと、NPO法人「和歌の浦 万葉薪能の会」が平成11年から毎年開催、今回で13回目。今年も県内外から千人近くの観客が楽しみました。本格的な狂言と能の前には、3年前から行っているという小学生ら若者を対象とした「能ワークショップ」、さらには和歌浦天満宮による火入れ式もあり、次世代に能楽という日本の伝統文化を継承していくという会員らの熱意と努力を強く感じました。
狂言「佐渡狐」で、大蔵流の狂言師茂山逸平さんが、佐渡に狐がいるかいないかをめぐって、越後の百姓と言い争いをする佐渡の百姓を演じ、その滑稽な表現で、観客の笑いを誘っていました。
薪能は、名工が一条天皇から頼まれた剣を、伏見・稲荷の明神の加護を受け無事に打ち上げるという「小鍛治」。喜多流能楽師の松井彬さんが、狐の精霊姿で相鎚(剣を打つ相方)を務め、見事なな舞を披露、豪華な能装束とともに幽玄の世界を作りあげていました。
この日は快晴で、闇が深まると同時に十三夜の月とかがり火が輝きを増し独特な世界を演出していました。
(薪能が行われた片男波公園の海岸)
