
最近ヒットを確信した音楽といえば、和歌山出身の歌人、道浦 母都子さんが作詩し、都はるみさんが歌う『枯木灘 残照』(作曲/弦 哲也 編曲/櫻庭 伸幸、コロムビアミュージックエンタテインメント )です。

発売(今年9月7日)直後の9月9日、大阪市内のホテルで開かれた「道浦 母都子全歌集刊行と都はるみ新曲枯木灘残照完成を祝う会」に出席、はるみさんの歌声を直に聞く光栄に浴しました。
お二人とも私と同じ団塊の世代。短歌と演歌歌手と分野は違うもののその道を極めた二人。大物2人のコラボレーションがこれまでの歌謡曲、演歌とは違う不思議な世界を醸し出しています。 作曲の弦 哲也さんも会に駆けつけ、道浦さんから歌詩を受け取った時のこと、曲への思い入れを「職業作詞家とは全く違う新鮮さに驚いた。(曲をつけるのは)非常に難しかったが、異業種からの挑戦状をプロの作詞家として投げ出すわけにはいかなかった。これまでの総仕上げのつもりで作った」と延べていたのが印象的でした。
道浦さんには、今月9日のゲストカフェに出演、この歌や全歌集出版などの話を語っていただき、その際都はるみさんも電話で出ていただきました。
お二人の出会い、コラボは実は7年前の1998年発売の「邪宗門」が始まり。道浦さんのファンからはるみさんの事務所に「ぜひ短歌を演歌にして下さい」との手紙が届いたのがきっかけとか。
この曲には、紅白歌合戦に出場が内定していた都はるみさんが「邪宗門」を希望したのに対して、NHK側が長過ぎることなどを理由に難色を示し、結局出場を辞退するというエピソードもあるとか。
今回の『枯木灘 残照』については、枯木灘の地元、和歌山県・すさみ町で記念のフォトコンテストを開催するなど応援の輪も広がっています。
NHKが、ヒットして注目を集める『枯木灘 残照』の都はるみさんに声をかけるのか、声がかかってもそれにはるみさんが受けるのか、私はひそかに注目しています。