小泉首相はあす31日、内閣改造と自民党の役員人事を行いますが、その中で注目を集めているのが小泉政権を支える「紀州3人衆」の処遇です。
今回の焦点は、来年9月のポスト小泉の後継者の扱い、圧勝した9・11の衆院選挙の論功行賞、若手や女性の思い切った登用…など興味は尽きませんが、そのいずれにも和歌山県出身の3人の国会議員が取り沙汰されているのです。 まず二階俊博衆議院議員(66歳、和歌山3区、8期)。自民党党総務局長として、予想以上の完勝を果たした衆院選の実務を取り仕切ったほか、衆院郵政民営化特別委員長として民営化法成立にも尽力しました。
小泉首相の信は厚く懐刀的な存在として、予想記事などでは自民党幹事長などのポストが有力視されていますが、私は、二階さんが「ロータス・ロード(蓮の道)」の提唱などで日中友好に力を入れ、中国のみならず韓国など諸外国の要人に顔が広いことを生かして、靖国参拝問題で行き詰っている小泉アジア外交を立て直してもらうことを密かに願っています。
2人目は、竹中平蔵参議院議員(54歳、和歌山市出身、比例区、1期)。4年半前小泉政権が誕生した際に首相から請われて慶応大学教授の職を辞して民間登用の国務大臣として入閣。経済財政政策担当として金融機関の不良債権問題などに辣腕を振るいました。04年からは「改革の本丸」とした郵政民営化の担当相(内閣府特命担当)として、法案を実現させました。
小泉首相が、改革の後継者と見ているのは実は竹中さんではないか、という話さえ漏れ聞こえてくるぐらいで、そのポストは特に注目が必要です。
3人目は、世耕弘成参院議員(42歳、和歌山地方区、2期)。今回の衆院選での自民圧勝には、自民党広報本部長代理で幹事長補佐として選挙のマスコミ対策、広報戦略を一手に引き受け、小泉人気を演出した影の立役者、世耕さんの存在が大きいのです。阪神大震災時のNTT報道担当課長の経験、今後日本が目指すユビキタス社会、ITにも強い政治家として大抜てきが期待されています。
派閥や年功序列で大臣をたらい回ししてきたことを思うと、政治の風景は大きく変わりつつあるとつくづく思います。「サプライズ人事」で知られる小泉さんですからふたを開けるまでわかりませんが、激変する時代の渦の中心に和歌山県出身の政治家がいることは、県民としてうれしい限りです。
2005年10月30日
紀州3人衆に注目
posted by wbs at 23:03| Comment(0)
| 政治
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