2006年04月08日

和歌祭りの百面は圧巻!

 「和歌浦多宝塔経石と紀州東照宮の百面」と題した展示が8日、和歌山県民文化会館の県民ギャラリーで始まりました。「城下町和歌山のルーツを探ろう!!」と、私も会員の和歌山南ロータリークラブ(南方康治会長)が創立45周年記念事業として開催したもので、初日は午後1時半から同会館小ホールで、前和歌山市立博物館長の三尾功先生の「紀州徳川家の城と町」と題した記念講演もあり、多くの人で賑わっていました。和歌祭りの面108面、経石500個が一堂に展示されるのは珍しく、特に面は予想以上の迫力があります。展示は9日午後3時までです。お城の桜も満開で明日の日曜日は花見のついでに県文ギャラリーまで足を伸ばされることをお薦めします。

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060408和歌祭りの面2 (1).jpg・見ごたえある108面相

和歌祭りは、江戸時代の元和8年(1622)からはじまり、紀州の武勇や紀州人の心意気を示す行列が神輿に従い、かっては御関船(おせきぶね)も出るなど陸海あげての祭り(現在は陸上のと渡御だけ)で、日本三大祭りとしてしられたとか。「百面」は、紀州東照宮にあり和歌祭りに使用されたきた面、約350年前から最近のものまで108面が展示されて見ごたえ十分です。

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多くの人が訪れた和歌祭りの面.jpg


・表情豊かで味わい深い面、あまりにももったいないのでもう少し・・・

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・お万の方の思い
 経石は、和歌山市和歌浦中の妹背山海禅院、多宝塔の地下から発掘されたもの。小さな石などに法華経を写経したもので、徳川家康の十男で、紀州徳川の藩祖・徳川頼宣と生母のお万の方(養殊院)が家康の追悼供養のため上皇や庶民に呼びかけて始めたといわれる。慶安2年(1649)に石室に納められたが、妹背山護持顕彰会が03年から発掘調査し、計15万個もの経石を発見したという。今回はそのうち500個が展示されている。和歌山南ロータリークラブはこの調査に協力してきた縁で今回の展示となったものです。
 百面も経石もこれだけのものが一堂に展示するのは例がないといい、貴重な展示です。見逃しなきように。それにしてもこうした貴重な文化財。何とか常設展示することはできないものでしょうか。和歌山にはこうした「もったいないもの」があまりにも多すぎます。

養殊院坐像も.jpg
(お万の方・養殊院座像)


経石コーナーにも多くの人が.jpg
(珍しい経石の展示コーナーにも多くの人が訪れた)
posted by wbs at 18:54| Comment(0) | ディスカバーワカヤマ
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