


和歌祭りは、江戸時代の元和8年(1622)からはじまり、紀州の武勇や紀州人の心意気を示す行列が神輿に従い、かっては御関船(おせきぶね)も出るなど陸海あげての祭り(現在は陸上のと渡御だけ)で、日本三大祭りとしてしられたとか。「百面」は、紀州東照宮にあり和歌祭りに使用されたきた面、約350年前から最近のものまで108面が展示されて見ごたえ十分です。


・表情豊かで味わい深い面、あまりにももったいないのでもう少し・・・


・お万の方の思い
経石は、和歌山市和歌浦中の妹背山海禅院、多宝塔の地下から発掘されたもの。小さな石などに法華経を写経したもので、徳川家康の十男で、紀州徳川の藩祖・徳川頼宣と生母のお万の方(養殊院)が家康の追悼供養のため上皇や庶民に呼びかけて始めたといわれる。慶安2年(1649)に石室に納められたが、妹背山護持顕彰会が03年から発掘調査し、計15万個もの経石を発見したという。今回はそのうち500個が展示されている。和歌山南ロータリークラブはこの調査に協力してきた縁で今回の展示となったものです。
百面も経石もこれだけのものが一堂に展示するのは例がないといい、貴重な展示です。見逃しなきように。それにしてもこうした貴重な文化財。何とか常設展示することはできないものでしょうか。和歌山にはこうした「もったいないもの」があまりにも多すぎます。

(お万の方・養殊院座像)

(珍しい経石の展示コーナーにも多くの人が訪れた)