
台風一過の18日夕、いつもの和歌山城コースでなく、久しぶりに紀ノ川を歩いてみようと、築地通りを真っ直ぐ北に歩いて紀ノ川の堤防に。まだ台風の影響で風が強く雲が足早に流れていましたが、川の流れの音も心地よいウォーキングとなりました。

グラウンドの草を掻き分けて河岸にでると、体長7,8センチはありそうなカニが走り去る姿も。しかし、この豊かな自然の恵みの流れにペットボトルなどのゴミも多く、テレビが捨てられ流れ着いているという信じられない光景がありました。市内の内川でもそうですが、こんな自然の恵みを汚す奴は誰だ!、と叫びたくなります。
子供の時からの地道な環境教育(というより道徳教育)が必要ですが、悪質な人には発見したら罰金という強硬手段も考える時代ではないでしょうか。

風に吹かれてかなり上流まで歩いたので、知らない街を通って帰ろうと堤防を上がると、道路脇にその存在を誰かに聞いていた、玄関の入り口も傾いているラーメン屋さんのところに出ました。
また若宮八幡宮を見つけ、天然記念物の「ボダイジュ」にも出会えて「まさに犬も歩けば・・・」でうれしい気分になりました。


若宮、有本・・・と車では通ったことのあるところなので安心していたのですが、日が暮れて細い路地をくねくねと歩いているうちに、東西南北の方向感覚を全く失いました。外国の街と違って、人に聞けば済むという安心感もあったのでしょう。すっかり暗闇の中、細い迷路のような道を歩いていると、中之島の旧遊郭だった付近にまぎれこんでしまったようです。店の灯りにつられていくと「寄っていきなさい」と声をかけられました。「遊郭も今は消えてしまった」と聞いていただけに、まるで夢を見ているような、時代をタイムスリップしたような不思議な感覚に陥りました。帰る方向、道をお姉さんに尋ねて、ようやく北大通り、築地通りとなじみの街に出てほっとすると同時に、“街中の冒険”は終わりました。