2006年09月23日

田中太山さんの書にラジオ局の原点を見た!

 書画家、田中太山さんに書いていただいた書和歌山放送の「名前の詩」が、パネルになって和歌山市湊本町3の和歌山放送玄関に掲げられました。いつもは殺風景な玄関周辺が、新しい息吹を吹き込まれ活力が漂っているようにみえるから不思議です。

田中太山氏書画.jpg 田中太山さんは、東京中心に活動されていますが、和歌山県太地町うまれの新進気鋭の若手書画家です。和歌山県太地町親善観光大使でもあります。
 このほど和歌山放送ハウジングセンターのセミナーハウスで個展を開いた際に、私もおじゃまして、名前の漢字、ひらがな、カタカナの意味・語源から詩を創る、独自の作品スタイル「名前の詩」に感動し、「和歌山放送」の名前で創ってもらったのがこの作品です。

 笑顔 満開 心和む声が聞こえる、
 歌が聞こえる。海、山、川、街の中。
 いつでも どこでも。県内のみなさまに今日もとどける
 顔は見えぬが、心は見える。

 即興で生まれた詩ですが、この言葉の中にラジオ局の原点、和歌山放送が目指すべき方向が見事に凝縮されている気がします。
 和歌山放送も開局から47年、09年には50周年を迎えます。良き伝統と慣習はいいのですが、制度疲労とマンネリズムも目立ちます。
 デジタル化、インターネットとブロードバンドの飛躍的な普及による「放送と通信の融合」など、ラジオ局をめぐる環境は厳しく激変の時代を迎えています。
 特に小泉政権、竹中総務相のコンビは、グローバリズムという名のもとアメリカ流の「弱肉強食」路線を加速させてきました。メデイアが中央集権、お金を持った者に集中していく傾向は決して利用者、国民にとっていいものではありません。
 しかし、世の中のデジタル化、インターネット化でグローバル化が進めば進むほど、失ってはならないものもあります。アナログ的な暖かさと心、その地方独自の文化と個性が益々重要になってきます。
 田中太山さんの言葉・詩には、こんな背景もすべて飲み込んで「ローカルなラジオ局の良さを見失うなよ」という叱咤激励も込められているような気さえします。

 時代認識はしっかり見据えながらも社員一同「初心に帰ろうよ」。そんな気持ちもこめて玄関に掲げさせてもらいました。
 田中太山さん、本当にありがとうございました。
 
田中太山書画表札1 (2).jpg

(なお、田中太山作品取り扱い画廊は、銀座ギャラリー レザン
〒104-0061 東京都中央区銀座6-14-20 「株式会社レザン」
TEL:03-3524-8130 FAX:03-3524-8131)
posted by wbs at 11:58| Comment(0) | 和歌山放送のこと
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