2006年11月15日

ラジオは脳にきく

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和歌山放送の医療番組でもおなじみの和歌山県立医科大学脳神経外科教授で、同大学附属病院院長の板倉 徹先生(医学博士)が今月注目すべき本を出版されました。その名もずばり「頭脳を鍛える生活習慣術 ラジオは脳にきく」(東洋経済新報社、1,470円)。  ケータイ、テレビ、パソコン…。視覚に頼りすぎた生活では「脳」は萎縮する、と訴え、「アルツハイマーを予防し、脳を鍛えるには、脳をあまり使わないような生活習慣を改めればよいことになる。あたりまえのことのように思えるこのことが、いちばん肝心なことである。そこで、私がまず皆様へお勧めしたいのは『ラジオを聴くこと』である」と、ラジオや新聞、文学作品の読書の効用を科学的に証明してくれています。これまでも何度かラジオの番組で先生の「ラジオの効能」は聞いていましたが、こうして本となるとまた違った迫力があり、ラジオメディアで働く者にとっては大きな勇気を与えてくれます。
 またこの本は、ラジオ、新聞などオールドメディアで働く人を応援するために書かれたものではもちろんなくて、「ゲーム脳とキレる子ども」など最近おかしくなった子どもの脳を脳科学の立場で解明するなど、便利になりすぎた社会への警告の書にもなっています。ぜひ多くの人に読んでいただきたい本です。
posted by wbs at 16:04| Comment(0) | 和歌山放送のこと
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