
(当選を決め和歌山放送の選挙特番に出演する世耕弘成さん=29日午後9時過ぎ)
(つれもて和歌山に出演する大江康弘さん=30日午前10時過ぎ)
参議院選挙は、自民党が歴史的な惨敗し、民主党の圧勝で終わりました。参議院では民主党が第一党となり、今後政局は目が離せない状況になってきました。岡山、島根、新潟などこれまで自民の牙城で民主候補が圧勝するなど大波乱の結果でしたが、和歌山選挙区では自民党の現職、世耕弘成さんが3回目の当選を果たし、比例区では民主党の大江康弘さんが2回目の当選を果たしました。
世耕さんは、逆風の中圧倒的な強みを見せ、早々と当選を決め、和歌山放送の選挙特番にも午後9時過ぎに駆けつけ出演してくれました。しかし、自民党が次々と敗北する情報に、選挙事務所でも万歳を控えたように、当選者の喜びというより終始表情は固いままでした。
特に首相補佐官として今後の政局にも大きく関わる立場だけに「地方での結果を厳しく受け止めている」と語り、「金と選挙の問題など」今後自民党の若手議員らと力を合わせて自民党の改革に取り組んでいく決心を述べていました。また公約のふるさと納税制度については早期実現に向け取り組んでいくことを強調していました。
また、民主党は和歌山選挙区では世耕さんに敗北しましたが、比例区では19万票を獲得、比例第1党になり、民主党から比例代表候補として立候補していた大江康弘さんが30日の朝になって2回目の当選を決めました。
大江さんも、30日午前10時過ぎ、「つれもて」の生番組に出演してくれました。全国で民主党が圧勝したとはいえ、民主党の比例代表の当選20人中19番目の苦しい当選で、こちらもあまり浮かれた表情はありません。
お二人とも立場は違いますが、緊迫する国会の中で和歌山出身の国会議員の活躍を期待したいものです。
□和歌山放送ニュース再録
◎比例区県内得票総数民主党19万票余りで第一党に
きのう投票が行われた参議院選挙の和歌山県内の比例票は民主党が19万819票を獲得し、比例第一党となりました。
自民党は5万3000票余り少ない13万7064票でした。そのほかの主な政党では公明党8万6176票、共産党4万875票、社民党9921票、新党日本9116票、国民新党8124票などとなっています。(2007-07-30 17:24)
◎自民・民主選挙結果を総括
参議院選挙は和歌山選挙区では自民党の現職、世耕弘成さんが3回目の当選を果たし、比例区では民主党の大江康弘さんが2回目の当選を果たしました。
全国的に民主党が躍進した一方で、自民党が敗北を期する結果となり今後の政局に大きく影響しそうです。3回目の当選を果たした首相補佐官で自民党県連会長の世耕弘成さんは、「自民の金城湯池下の地方での結果を厳しく受け止めている。自らも接戦だという世論調査結果があったので万歳をする気持ちにならなかった」と語り「金と選挙の問題など」今後自民党の若手議員らと力を合わせて自民党の改革に取り組んでいくと語りました。またほかの選挙に対する影響を警戒しなくてはならない。公約のふるさと納税制度については早期実現に向け取り組んでいくことを強調しました。
一方民主党県連は、「全国的に大躍進を遂げることが出来た。選挙区では敗北したが、県内過去最高の18万票あまりの得票があったほか、比例区では19万票を獲得するなど比例第1党の地位を与えてもらった。今後は候補者擁立の遅れや党基盤の脆弱さなど多くの課題克服に取り組んでいく」とコメントしています。
(2007-07-30 15:16)
◎参議院選挙比例区で民主・大江康弘氏 2回目の当選
きのう(29日)行われた参議院選挙で、民主党から比例代表候補として立候補していた、大江康弘(おおえ・やすひろ)さん(53才)の2回目の当選が決まりました。
大江さんは、比例区で68973票を取り、当選を決めました。大江さんは和歌山県議会議員を経て、前回の参議院議員選挙で比例区から立候補して初当選し、今回が2期目です。大江さんは、参議院国土交通委員長を務めています。大江さんは、今回の選挙では、地元の和歌山市などを中心とした地域を重点に「和歌山からもう1人の議員を」と支持を訴えました。特に自民の選挙区候補と支持基盤が重複するとして「比例区は民主党と書かずに大江に」と独自色を強く訴えました。県内関連の参議院議員は、選挙区が自民が議席を確保し、比例区で民主党の大江さんが議席を獲得したことで、政党の構成に変更はありませんでした。
(2007-07-30 07:42)
◎参議院選挙 世耕氏3回目の当選決める
社会保障や格差などを争点にした参議院議員選挙の投票がきょう(29日)行われ、和歌山選挙区では、自民党公認で公明党推薦、首相補佐官の世耕弘成(せこうひろしげ)さん(44才)が3回目の当選を決めました。
当選した世耕さんは、NTT職員を経て、叔父で参議院議員だった世耕政隆(まさたか)さんの死去に伴って、9年前の補欠選挙に立候補して初当選し、今回が3回目の当選です。この間、総務大臣政務官、参議院副幹事長、参議院総務委員長などを歴任し、去年発足した安倍政権で首相補佐官を務めています。世耕さんは「改革の成果をふるさとへ」をスローガンに、これまでの実績を強調し、さらにふるさと納税制度の早期実現や、年金制度の再構築、中小企業対策などを訴えてきました。
今回の選挙には、世耕さんの他に、民主党の新人で国民新党推薦のNGO運営委員・阪口直人(さかぐち・なおと)さん(44才)、共産党の新人で党県常任委員の国重秀明(くにしげ・ひであき)さん(46才)が立候補し、現職と新人による三つ巴の選挙になりました。新人の2人は、年金問題や憲法問題、地域再生などを争点に安倍政権を批判、政権交代を訴えましたが、堅い保守地盤と、県連の会長を務める世耕氏の基盤を揺るがすことはできませんでした。
和歌山県選挙管理委員会が、きょう(29日)午後11時49分に発表した確定の投票結果は、次のとおりです。(敬称は省略します)
当選 世耕弘成 自民・現 256577票
阪口直人 民主・新 187545票
国重秀明 共産・新 46706票
投票率は59.34パーセントで、参議院議員選挙としては過去最低だった3年前の58.43パーセントを0.91ポイント上回りました。なお、当日有権者数は85万9795人でした。
(2007-07-29 23:59)