今年度のわかやまの底力・市民提案実施事業の中間報告会と「翌年度で実施したい部門」の2次選考会が22日、和歌山市寄合町のNPO・ボランティアサロンで開かれ、私も選考委員として参加しました。
わかやまの底力は、和歌山市が、市民のアイデアや意欲をまちづくりに活かすとともに市の担当課と「協働」で和歌山を元気にしようという事業で、2005年度から毎年実施しています。
提案は、50万円を上限に助成する今年度実施事業と150万円を上限に助成する翌年度実施事業に分かれています。
この日は、すでに採択された今年度部門の10組がNPOや市民グループがこれまで実施したイベントや事業の経過を報告、協働窓口となった市役所のの担当職員もその成果や課題などを報告していました。
今年は、子育てや街の活性化を目指す音楽や演劇器などの活動に加えて、子供たちにロボットを通じて科学・理科系の重要性を教える「ロボットカフェ・ジュニア」(ロボット教室プロジェクト)や「竹林整備と竹スピーカー作り」(バンブー倶楽部)など幅広いバラエティーに富んだグループ参加と企画提案が特徴です。
また、「大笑い とのさま寄席&落語茶屋」(文化創造グループ)のように、和歌山城の天守閣の中で初めて寄席が開かれるなど、底力事業で生まれた市民グループと市担当課職員の熱意と協働の結果、「天守閣内では無理」という前例を打ち破る成果も生まれています。
翌年度事業には、7組の市民グループやNPOがコンサートや演劇、人形劇など提案が書類選考で残り、この日はそろぞれのグループがプロジェクターなどを使って熱心にプレセンを行いました。
いずれも様々な分野で必要な提案ばかりで選考委員泣かせのものばかり。公開審査と選考委員の投票の結果、「親子で自給自足体験!! 食育プロジェクト」(におにこのうえん)が最高点となるなど順位が決まりました。
和歌山市では、この日の審査結果をふまえ、最終的には市長が採用する事業を決定することにしています。