2012年03月20日

「わたくしの作文」年間表彰式

 和歌山放送の長寿番組「わたくしの作文」の年間表彰式が20日、和歌山市の市民会館市民ホールで開かれ、文部科学大臣賞を受賞した有田市立宮原小学校5年の岩橋良直くんら22人の小中学生と25の小中学校が表彰されました。休日にもかかわらず多くの方がお祝いに駆けつけてくださり心からお礼申し上げます。
 また、教育現場で作文指導していただいている小学校と中学校の教育研究会国語部会の先生方、後援を頂いている和歌山県、県教委などの各団体、番組の提供をしていただいている県農業協同組合連合会、わかやま市民生協に心からお礼申し上げます。

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(文部科学大臣賞を受賞した「みかんとぼく」を朗読する有田市立宮原小学校5年の岩橋良直くん)  

 和歌山放送では、さまざまな事業、イベントを開催していますが、私が最も楽しみにしている式典の一つがこの表彰式です。「入選作品集」をいつも読ましていただきますが、家族や友人の話、自然や動物との交流の話など、小中学生の夢やみずみずしい感性、それに他人へのやさしさや思いやりが詰まっています。読みながらそのお子さんの顔や家族の様子を想像し、実際に会えるのが楽しみなのです

 思い起こしますと昨年は3月11日の東日本大震災の2日後に授賞式が開催されました。和歌山でも大津波警報がしばらく発令されたままという状況で、授賞式が開催できるか、やきもきしていたことを思い出しています。前日に警報、注意報が解除されたことで、仁坂知事も駆けつけていただき開催できた時はほっとしたことを思い起こしています。今年は、昨年のような心配なく開かれることに感謝しています。
 
 今回受賞された22人の受賞作は、テーマは様々ですが、共通して感じるのは、考える力、言葉の力であり、その根底にあるのは豊かな感受性ではないかと思います。また作文の中には、東日本大震災に加えて、半年後の9月、紀伊半島を襲った水害に触れる作品も多く登場しました。
 日本はこの大震災と津波、原発事故で、かけがえのない人の命や財産など多くのものを失いましたが、同時にこれまでわれわれが当たり前と考えてきた生活のスタイルや考え方を根本的に考え直すきっかけともなりました。新しい価値観、哲学、ライフスタイルが、感性豊かなこうした小中学生の間から生まれてくる可能性を感じますし、大いに期待したところです。
 

□和歌山放送ニュース再録
◎平成23年度「わたくしの作文」年間表彰式(写真付)
(2012年3月20日(火) 16:18)

 和歌山放送の長寿番組「わたくしの作文」の年間表彰式が、きょう(20日)、和歌山市で行われ、文部科学大臣賞を受賞した有田市立宮原小学校5年の岩橋良直くんら22人と25の小中学校が表彰されました。

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 「わたくしの作文」は、和歌山放送が国語教育の振興のため、1968年から県内の小中学生の作文を放送しているもので、今年度(23年度)は、6563点の作文が寄せられました。
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 表彰式は、きょう(20日)午後1時から、和歌山市の和歌山市民会館で行われ、ふるさと有田市のみかん畑の風景がみごとな表現力で書き表されていて、自然を愛する心や豊かさが感じられる作文「みかんとぼく」を書いた有田市立宮原小学校5年の岩橋良直くんに最優秀の文部科学大臣賞が贈られたほか、和歌山県知事賞や和歌山県教育委員会賞、和歌山放送賞などの各賞を受賞した21人が表彰されました。
 また、作品の応募が多かった25の小中学校も学校賞として表彰されました。

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 そして、表彰式の最後に、文部科学大臣賞を受賞した有田市立宮原小学校5年の岩橋良直くんが作品を朗読すると、会場から大きな拍手が贈られていました。岩橋くんは、「受賞を聞いて、家族のみんなはびっくりしてましたが、とてもうれしかったです。将来は、カニを研究するいきもの博士になりたい。」と話していました。
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 各賞を受賞した作文は、来月(4月)2日から「わたくしの作文」の番組で本人の朗読で放送されます。
posted by wbs at 23:46| Comment(0) | 和歌山放送のこと
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