2012年04月21日

わかやまの底力

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 わかやまの底力・市民提案実施事業の成果報告会が21日午前、和歌山市寄合町のNPO・ボランティアサロンで開かれました。報告会には、23年度に採択・実施された10組のNPOや市民グループが参加、実施したイベントや事業の成果や課題をを報告、協働窓口となった市役所のの担当職員も参加して意見交換、交流が広がっていました。
 わかやまの底力提案事業は、和歌山市が、市民のアイデアや意欲をまちづくりに活かすとともに市の担当課と「協働」で和歌山を元気にしようという事業で、2005年度から毎年実施しています。
 提案は、50万円を上限に助成する今年度実施事業(出来ることからすぐする部門)と150万円を上限に助成する翌年度実施事業に分かれています。
 回を重ねるごとに、参加するNPOや各種団体と市担当窓口との「協働」意識が広がり、「官民の協働」とともにNPOや市民グループ同士のコラボも生まれ、多様なグループ団体の応募が増える傾向を見せています。
 特に昨年度は、子育てや街の活性化を目指す音楽や演劇器などの活動に加えて、子供たちにロボットを通じて科学・理科系の重要性を教える「ロボットカフェ・ジュニア」(ロボット教室プロジェクト)や「竹林整備と竹スピーカー作り」(バンブー倶楽部)など幅広いバラエティーに富んだグループ参加と企画提案が特徴です。
 また、「大笑い とのさま寄席&落語茶屋」(文化創造グループ)のように、和歌山城の天守閣の中で初めて寄席が開かれるなど、底力事業で生まれた市民グループと市担当課職員の熱意と協働の結果、「天守閣内では無理」という前例を打ち破る成果も生まれたことなどが報告されました。
 また報告会には、選考委員の5人も参加。「年々多様な事業がこの底力提案事業に参加してきており、いずれを選ぶかは難しく選考委員泣かせ」「官民に加え、市民グループ同士のコラボも生まれ、新しいエネルギーが生まれたり、これまで眠っていた和歌山の観光資源が見直されたり、再発見されるなどいい効果が生まれている」「和歌山の元気を他府県まで知らせるにはまだ一工夫いる」など様々な意見が出ていました。
 和歌山市では、この4月からこれまでの「NPボランティア推進課」を「市民協働推進課」(しみんきょうどうすいしんか)に改め、交付金の総額の枠を拡充するなど市民と市担当課の底力事業による「協働」をさらに推進していく方針で、底力提案事業に多くの団体、NPOが参加するよう呼び掛けています。

 

 
posted by wbs at 17:46| Comment(0) | ディスカバーワカヤマ
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