2007年10月22日

第73回和歌山放送情報懇談会ラジオを語る

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 第73回和歌山放送情報懇談会「〜ラジオを語る〜」が22日午後、和歌山市内のホテルグランヴイア和歌山で開催されました。 講師は、和歌山県立医科大付属病院長で脳神経外科教授、板倉徹さん、ノンフィクション作家、後藤正治さん、それにハープ奏者、内田奈織さん。
 内田さんのハープミニコンサートでリラックスした後、まず後藤さんが「ジャーナリズムとラジオ」と題して講演、続いて板倉さんがズバリ出版した本のタイトル通りの「ラジオは脳にきく」のタイトルで講演。また「ラジオを語る」とのテーマで二人の対談も行われました。
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 最近の情報懇談会は、何とか和歌山に元気を取り戻そう、と、観光や関西国際空港、元気な中小企業特集など、どちらかと言うと“硬派なテーマ”多かったのですが、今回は、生活、健康をもう一度立ち止まって見直そうというのが狙い。
 テレビやインターネット、携帯電話など生活は一見便利になっていますが、実は脳が退化しており痴呆を進めているのではないか。逆に情報が音だけで限られているラジオは、脳の中で想像力を膨らませて活性化させるという「ラジオは脳にきく」という板倉さんの本が出版されて約1年。
 この種の本では、異例の数万部が売れて注目を集めているのは、テレビやインターネットの社会は、便利で必要なものだけれども、記憶力や計算力など脳の退化のみならず、少年事件の多発など、失ったものも大きい、どこかが社会がおかしくなっているという多くの人が感じる危機感が背景にあり、板倉さんの訴えはその警告の書であり、解決の糸口が提示された書として読まれているのではないでしょうか。
 後藤さんは、「リターンマッチ」で第26回大宅壮一ノンフィクション賞受賞など、スポーツのほか、医療問題もテーマにした作品が多いノンフィクション作家です。板倉さんとはともに1946年生まれで、お互いを良く知り認め合う間柄。子ども時代に、胸躍らせたラジオドラマや五輪や相撲中継など、音のみの情報だけどかえって今でも新鮮な印象を刻んでいる“古きよき時代”の思い出のほか、携帯やパソコン時代でも、あえてラジオを聴いたり、新聞や小説を声を出して読んだり、手紙を手書きで書いてみるなど、便利な時代だからこそ脳の活性化や痴呆防止のためにしたほうがいいことなど、具体的な話で盛り上がりました。
  



□和歌山放送ニュース再録

◎第73回和歌山放送情報懇談会開催

 和歌山放送の「第73回情報懇談会」が、きょう(22日)和
歌山市内のホテルで開かれました。
 きょう(22日)は、ノンフィクション作家の後藤正治(ごと
う・まさはる)さんと和歌山県立医科大学付属病院長の板倉徹さんが、ラジオについてそれぞれ講演したあと、ラジオと脳の関係などについて意見を交わしました。
 またきょう(22日)は、ハープ奏者の内田奈織(うちだ・な
おり)さんが、「千の風に乗って」などを演奏をして、懇談会
に花を添えました。


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(毎日新聞和歌山版の10月23日の記事)

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