2007年12月05日

世界的なジャズメンがワカヤマに集結!

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 「世界的なジャズトランペッターの大野俊三が来るのでぜひ」と誘われて5日夜、和歌山市のライブハウス「オールドタイム」 (電話073−428−1950)に行ってきました。
 題して「SPECIAL JAZZ LIVE」。本場ニューヨークで活躍中の三宅准(Sax.Flu)と大野俊三(Tp)をフロントに、井上智(G)高道晴久(B)小山太郎(Ds)というメンバー。みやけじゅんジャパンツアーで、先月30日の 赤坂の「Bflat」から、全国9会場で公演、和歌山もそのひとつとして実現しました。大野さんのトランペットはもちろん、三宅さんのテナーサックスやフルート、井上さんのギター、小山さんのドラム、高道さんのベース…それぞれがトッププレイヤーとしての技とパッションを存分に発揮、さらには5人の存在がお互いを触発し合って素晴らしいジャズの世界を堪能させてくれました。

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 学生時代ジャズ喫茶にのめりこんでいた時期はありましたが、その後ジャズ、中でもモダンジャズは、「曲全体を真剣しかも全神経を集中して聞かないといけない」という当時の思い込みもあって、仕事を持ってからは「重すぎる音楽」として敬遠気味でした。そのため今回人に誘われるまで5人の名前さえ知らなかったのですが、その音を聴いて、そして改めて5人の活躍ぶりをインターネットで確認してびっくりです。本場ニューヨークなど世界を舞台に活躍する日本人は、何もメジャーのイチローやマツイだけでないことを改めて痛感させられました。

 中でも、大野俊三さん(SHUNZO OHNO)の存在を知り、生でその音を(しかも最高のメンバーとのライブで)聴けたのは幸運でした。
 トランペッター・コンポーザー・アレンジャーとしてニューヨークを拠点に世界的に活躍する大野さんは、1949年岐阜県生まれ。74年にアート・ブレイキーの誘いでニューヨークへ渡り、アート・ブレイキーやロイ・ヘインズとの共演や3年間にわたり世界ツアーなどで活躍。
 またその間、ミリオンセラーとなったアルバム「ユー・アー・マイ・スターシップ」の『バブルス』の作曲・編曲。さらには、マチート&アフロキューバンズの一員としてアメリカ国内はもとより、欧州や南米ツアーにも参加。大野のソロをフューチャーしたアルバム「マチート・アンド・ヒズ・サルサ・ビッグ・バンド」は84年度グラミー賞。ギル・エヴァンス・オーケストラに参加したアルバム「ライブ・アット・スウィート・ベイジル」でも2度目のグラミー賞を獲得するなどすごい活躍ぶりです。
 しかし、大野さんがほんとにすごいのはそれからです。
 88年に交通事故に遭い、唇を切り、前歯を折るなどトランペッターとして致命的な危機に陥るが復活。
 96年には、扁桃ガンの大手術を受けましたがそれを見事に克服していまの演奏活動がある、まさに“奇跡のプレイヤー”と知りました。
 
 また他の4人も本場ニューヨークを舞台に活躍していたり、いまも活動中とあって、ソロでも人を魅了できる技術テクニックの持ち主。そのライブを生で身近にしかも格安(前売り4000円、当日4500円、ドリンク別)で楽しめるぜいたく。ライブハウスのオールドタイムに感謝です。





posted by wbs at 16:48| Comment(0) | 和歌山を歌の街に
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